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前十字靭帯再建手術後抜釘手術後凡人ローディー、最強を目指してリハビリスタート(右膝ガバガバローディー復活記その1)

どうも圧倒的成長丸です。発掘実習の記事で荒れに荒れて随分とご無沙汰致していたような気に勝手になっているのですが……
取り敢えず今回からは日頃のチンポ! うんち! ギャハハハ!! みたいな回と違って、結構シリアスな感じになります。

エントリーのタイトルにもあるように、一昨日再建靭帯を固定していたボルトを抜いてきました。入院生活は美人の看護師さんたちに優しくしてもらってツヤツヤしているようなもんで楽しかったです。
手術マークR
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山本美月似の看護師さんに刺してもらった点滴の針(グロ注意)
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病室、三方を糖尿病の患者さんに囲まれていた.

透析の話や壊死したゆびや足の切断の話題が飛び交い、精神衛生上は最悪の環境。
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しかし、いかんせん脚の状態が芳しくありません。
まず、これを抜きました。内側の腱から再建した靭帯と自分の大腿骨、脛骨を結んでいたものです。
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思っていたより随分と大きかったです、皮膚の上から触った感じだと、ネジの頭だけなもんで大した大きさでないように思えていたのですが、実際に摘出したチタンボルトと金具をプレゼントされてみて驚きました、これほどの長さのものが骨に埋め込まれていたとは……骨に空いている穴は埋まるまで多少時間がかかるにしても、骨の強度に問題があるわけではないそうなので、心配はしなくてもいいそうです。
ここまでは自分でも予測できていたことです、医師に説明も受けていましたし……しかし、ここからが問題です。骨に空いた穴も大して心配しなくていい、普通に歩いて帰れる、一週間すれば走ってもいい。

そう言われて舞い上がっていたのが一気に打ち砕かれることになります。

術後目覚めた私は全身麻酔特有のボーッとした感じに苛まれながらも、破裂しそうな膀胱に早速トイレに行くことを決めます。包帯でぐるぐる巻きにされた右足、創部の痛みは大したこと……なくはなかったのですが、座薬の恥ずかしさに比べれば歯を食いしばって我慢する方がマシと考えてグッとこらえました。

地面に足をつけてまず感じたのは膝裏の痛みです。膝の裏の内側、外側の二つの腱に引き裂かれるような痛みが走りました。
アァァァァァァァ!!!! と声をあげたくなるのをぐっとこらえ、点滴袋に縋り付きます。
私が縋り付いた点滴袋
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看護師さんは車椅子を勧めてきましたが、明日退院する人間がまったく動けないようでどうする。立たねばならぬ。

それに、歩くのが敵わなければ、当然ロードバイクに乗って最強になることなど出来ない。

「痛みに耐えてこそ我が人生」私はそう何度も自分に言い聞かせつつ、一歩一歩おトイレまで歩いていきます。痛みに顔がひきつります。最早笑うことしかできませんでした。はひぃ……はひぃ……母と看護師さんの苦笑いを背中に感じながらです。
座る(座りション派)足を畳もうとするとバチコリ痛い。あきらめてそのまま用を足す。
しょうがない、本を読んで気をまぎらわそうとしてみる、村上春樹の『回転木馬のデッド・ヒート』と村山由佳『キスまでの距離』が今回のお供。

相変わらず読後になにも残らない、しかし何か読んだ気分になれるのが村上春樹、いい具合。

恋愛小説を柄にもなく読んでみるが、状況特殊すぎ出来すぎンゴゴ(痛みに耐える)
この痛みですが、理由としては膝のお皿(半月板)の損傷部分の治りが予想以上に遅かったことがあります。

若干浮いていたそうで、医師によってはそのまま放置のパターンもあるそうですが、懇切丁寧な私の担当医はしっかり縫合してくれちゃって、ついでにありとあらゆる膝術部周辺の癒着をこそぎおとしてくれたこともあって、とのこと。

ありがたくないような、ありがたいような、今後の私の輝かしい(?)キャリアのためには欠かせない施術です。
夜担当の看護師さんが来る、とびっきりの美人さん、興奮するも痛みの中でどうにもならず。

その後寝られなさすぎて『ラーゼフォン』観て寝ました、アニメは久しぶりです。
翌朝、大して痛くなくて安心、起き上がるとまた痛み、このままバイトか……と憂鬱に、ま、休みましたが。
家に帰っても屈曲、延伸の動作どちらに転んでも痛い、斜め45度が一番落ち着く、そのままクッションを下に敷いて安静に。
これが退院までです。

そこからはリハビリして膝の裏を伸ばしつつ、手術後に落ちがちな右太ももの大腿筋を鍛えるリハビリの日々です。
経過はわりかし良好で、ほとんど松葉杖を使わずに歩行が出来るレベルまでは回復しています。

勿論、しばらくロードバイクには乗れませんが……最後にロードに乗ったのが8月10日なので、気がつけばもう一ヶ月以上ロードに乗っていないことになります。
なにはともあれ、まったく予想していなかった事態でした。

まさか再びドンジョイ(前十字靭帯再建術後用装具)のお世話になるとは思っていませんでしたが、今となっては外出時には欠かせません。

このままアレなのは嫌です。

しかし、逆に適切にリハビリをして復活すれば、一度ニュートラルな状態に戻った私の身体の可塑性を活かして最強になることも可能なのではないでしょうか。
マルコ・パンターニは何度も大きな怪我をしますが、その度に大きな力を得て、不死鳥のようにレースに舞い戻ってきました。グレッグ・レモンだって散弾銃で大怪我をしましたが、復帰後にもマイヨ・ジョーヌを獲得しています。アレッサンドロ・ペタッキも膝の骨を割り、気管支喘息が悪化しと不調が続きましたが、復帰後もグランツールでのステージ優勝を重ねました。

しかし、勿論私はここで挙げたレジェンド達のように天賦の才があるわけでも、並外れた精神と肉体の強靭さがあるわけでもありません。しかし、凡人よか雑魚い私が努力をすることにこそ、意味があるのではないでしょうか。そもそもカバディで靭帯を切り、入院中にパンターニに出会い、その後ロードバイクを始めた私です。ろくすっぽ走れておらず、トレーニングも筋トレばっかり、しかしその筋肉、そして身体もバイト、今回の発掘実習、入院、と波状攻撃を食らって最早風前の灯火。体重は64.8kg BMIは22オーバー、今まで生きてきた中で最も体重が重く、数値的には肥満に入らんかという状態……しかし、ここからが見せ場というやつではないのか、自分に問うています。
術後の失意のなか、到着した荷物たち……
Tacx の固定ローラーblue matic 、ローラー台マット、スカイライナー、スウェットカバー
Elite のfly ボトル
Muc-off のシャモアクリーム
Morvelo のソックス
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このあとevans cyclesで買ったgarmin edge 820も到着します。
使うのは後になりますが、ここからが新しいスタートラインになります。
今回は少し格好よく締めてみたかった……アスリートぶってみるのもたまには悪くないかもしれませんね、気取ったくっさい文章で逆に笑える出来だったのではないかと思います。

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