エログロ?マブラヴ?佳作ロボットアニメ──BLUE GENDER──の魅力

どうも、せんちゃんです。

前回の記事で結構アクセスが増えて、味をしめました(正直者)。

というわけで今回も『小生とマイナーロボットアニメ』シリーズ第二弾!

今回ご紹介するのはこれ!

『BLUE GENDER』

サイズモア定期……とは言われないか……

奥のスゲーもみあげ……コレが主人公の裕司です。オーラ0ですよね(笑)、彼の見た目に似合わない意気地のなさ、イカレ顔と成長がこの物語をとおして描かれているようないないような、んで手前にいるのがあんまし可愛くないヒロインのマリーン、声は小生も大好き「機動戦艦ナデシコ」でヒロインのユリカを演じた桑島法子さん。

アニメとしてはこんな感じ、外人が作った動画っぽい、確かに好きそう(笑)

アニメ概要

1999年10月から2000年3月までTBSで放送されたのがマイナーロボットアニメ、どっかで見たことあるような設定の宝庫だったりするけど、実際ンところこっちの方が先だったりする、優れた先見性と過酷なストーリーと見せかけて内容は雑なB級アメリカンSFって感じの作品。

良くも悪くも世紀末で「ポスト・エヴァ」の潮流の作品、因みに小生はそんなに嫌いじゃありません、むしろ好き♡

あらすじ

難病の治療のため、2009年にコールドスリープについたもみあげ、彼が目覚めたのは実に22年の時が流れた2031年だった。彼を含む「スリーパー(冷凍睡眠患者)」を回収しに来た部隊「グランザイル」のマリーン曰く、地球には「ブルー」と呼ばれる虫みたいなグロくてキモい怪物が跋扈し、人類はセカンドアースと呼ばれる人工衛星に移住を余儀なくされていた。真実を知り、「目覚めなければよかった」と嘆くもみあげ、それに対してマリーンは非情にもセカンドアースに届け終わったら死んでも構わねぇから! という趣旨の発言をする。その後回収部隊はめでたく「ブルー」の群れに襲われ、裕司と一部を残して全滅、基地も壊滅、裕司は自分でも戦うことを決意、部隊の中で戦闘の方法やその他を教わり、朝鮮半島経由でロシアのバイコヌール基地を目指すことになるのだが……

「人間の狂気」の魅力

1999年に放映されていた、ということで、7の月を過ぎていたとはいえ、何となく厭世感、というか終末の雰囲気が蔓延した空気感の中で物語が進行している。なかなかショッキングな内容が多く(後述)ハードSF感はしますが、全体的にチープさは漂っています。

全体を通底する魅力としては「人間の狂気」が挙げられると思う、この物語に出てくるのは極限の状況下に置かれた人間たち、当然どいつもこいつもおかしい。セカンドアースの連中は風紀が完全に乱れ、統治者たちは統治者たちで地球に僅かに残っている人々は「死んだもの」として扱う、裕司と同じスリーパーの連中は錯乱気味、そしてまともな価値観を持った人間はガンガン死んでいく、さらに当初はまともだった裕司も中盤以降の展開の中でイカれていく。

終盤ではそうした人間の狂気が爆発、碇ゲンドウの偽物はぶっ殺され、セカンドアースもお釈迦に、予期されていた結末ではあるのだが……

全体として本質的な「人間」を描いたと言っても良いだろう。なんやかんやあっても、ちょっと引いて見て見ると、中々の秀作とも言えなくもない。

エロ、でB級パニックSFな訳

前の項目でちょっと出てきましたが、このエロ、なポイントはセカンドアース住民の風紀、というか性風俗の乱れからキテます。どいつもこいつも享楽的で即物的、どこでも取り敢えずS〇X!! みたいな感じです。劇中でセカンドアース内部のシーンが映ると、どこでもかしこでも住民がシーシーハーハーオウイェアハーンしている様子が描かれてます。ヒロインも例外ではなく、裕司の良き友人になったかと思ったら即死んだジョーイもマリーンのおっぱいをもみもみしていたり、セカンドアース内部では「やらないか?(イケボ)」な誘いに二つ返事でプレイルーム的なところに移動しておっぱじめるも、主人公のことが気になって集中できない……みたいな。汚れ菩薩ですわホンマ……。

ある意味ディストピア的な感じと言えばそうだし、B級だと言えばB級、むずかし……

グロ、でB級SFな訳

はい、というわけでグロなのはここから

まず、クリーチャー(ブルー)の造型がキモい、全体的に虫みたいでデュクデュクしてるのがキモい、弱点もひくひくしていて「これもうオ〇ホだろ」って感じ、撃たれ、裂かれすればえげつない量の血が出るし、常に大群で襲い掛かってくるので、集合体恐怖症の人なんかは見れないんちゃうかと思われるほどのキモさがある。

そして彼らが人間を捕食するときに食べやすいように肉団子にするシーンとか、序盤からトラウマになりそうである。おまけに人間が死ぬときも、普通には死なない、ブルーに補食されるのならまだマシな方、ブルーに踏み潰されたり、寄生されたり、挙げ句の果てにはブルーまったく関係なくシートベルトをしていなかったせいでトラックのガラスに顔面から突っ込んで死ぬのが一番悲惨だ。

キモい……
人間肉団子、ショッキングすぎィ!
グロ注意

機体、戦闘シーンの魅力

活躍している感はないが、この作品に登場する機動兵器「アーマーシュライク」は結構魅力的だ。名前の仰々しさに違わず、狙撃用の「ハードマン」は中々のイケメン、捕獲・格闘戦用の「グラップル」はカエルっぽく、スリーパー専用機の「ダブルエッジ」はなんとなく敵とするブルーに寄ったような、ちょっと昆虫っぽいデザイン、と活躍の少なさの割にキャラクターは立っている。どの機体も全高5mほど、パイロットその他の人間と並んだときにサイズ感が分かりやすい。

設定資料、キャラは立っている。

それもそのはず、企画協力は「ボトムズ」「ダグラム」そして紹介予定の「ガサラキ」でその辣腕を振るった高橋良輔氏が担当、小型~中型機動兵器ものの名手である。そしてこの「アーマーシュライク」には設定も小生の思う「イかした設定」がついている。正直武装は毎回同じライフルにミサイル、それからたまに銃剣でリアル・ロボットであることを鑑みても、絵的な派手さはない。しかし、これはブルーの「学習能力」を考慮してのこと、人類側が武装を強化すれば、それに対してブルーは「進化する」行き着く先はいたちごっこでドラゴンボールなインフレの世界、消耗戦に持ち込まれた人類は敗北するだろう。実際、弱点であるコアの位置が不明瞭な「進化した」ブルーも生まれている。だから敢えて武装は少ない、単純な射撃と刺突と斬撃、たまに爆発で必要十分なのだ。目立った活躍がオープニングとクライマックスだけでも構わない、という一種の潔ささえ感じられる。

アーマーシュライクの魅力はコレにつきない。防御性、堅牢性を無視された機体「乗ったら死にそうなロボット」としては設定そのものがハンディであるファフナーやジアースに続いて槍玉に上がる、コックピットの露出が多すぎるッピ!
「パトレイバー」のイングラムも似たようなもんだが、用いられる場面が異なる、廃棄物13号戦は別として相手が殺しに来ることのないレイバーを相手してるんだったらいいんです、完全に殺しに来てるブルー相手にコレだからすぐ死ぬロボットなんです、マジで。

構造は同じなんだが……
安全性を考えると、ちょっとね……

観てる側としてはこのスリルが堪らない。多少押してても容赦なく薙ぎ倒されて、蹂躙されていく、そこで抗う人間のドラマを生むための装置として機能するのがアーマーシュライクなのです。主にOPとクライマックスで。

戦闘シーンの魅力はほぼクライマックスに集約されます、これまでの作画が嘘のように美麗に! ヌルヌル動くアーマーシュライク!ブルー!もみあげ!急にカッコよく見えてきます。マイナーロボットアニメの中では屈指の戦闘シーンです。逆にそこまでが残念すぎる

クライマックスと並ぶ活躍シーン(OP)歌は桑島法子さん
最終決戦時、やたらと作画が綺麗で腹立つ

マブラブ、ガンパレ、進撃の巨人との関係

このアニメを語る上で……って言うと、よくやり玉にあがるのはこの話、進撃の巨人の作者さんがAge作のロボゲーエロゲ「マブラブ・オルタネイティブ」をパクった(本人談)というかオマージュしたことが有名で、その話が出た時に、いや、マブラブはブルージェンダーだ、とか「ガンパレード・マーチ(紹介予定)」だ、とか、どれが元祖問題が発生、正直なところ、こういった意味わかんない系モンスターVS人類、の構図は全てのリアルロボットの元祖ともいえるハインラインの「宇宙の戦士」が元祖です。(読んだことあるけど、デュボア中佐の説教が長すぎてドンパチが少ない)。

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そこから派生して色々生まれてきたわけですが、とりわけここで挙げた4作品は、年代的に近い。ブルージェンダー(1999)→ガンパレード・マーチ(2000)→マブラブ・オルタネイティブ(2006)→進撃の巨人(2009)なので、こういわれると確かに、そうかな、となるのは当然のことです。

まとめ、みんなで観よう!

世紀末にやって来た、リアルロボットアニメ、ポスト・エヴァを継承しつつエロさ、グロさ150%アップ!(当時比)圧倒的に弱いのに魅力的なアーマーシュライク、圧倒的に魅力がないのに印象だけが強いキャラクター、まるでB級な佳作ロボットアニメ「BLUE GENDER」をみんなで観よう!

これとか

これでも見れます。