ほぼ書き上げていながら投稿し忘れていたので供養の意味も込めて(?)投稿しときます。
昨年4月に自転車用ヘルメットが努力義務化
皆様もご存じの通り、昨年4月に自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されました。
1年経った現在では取り締まられるわけでもないし、別に良くね……? って感じになってますが、施行時の反響は凄まじかった覚えがあります。
全国のホムセンからヘルメットがなくなり、ドカヘルで誤魔化す老人や競輪もかくやの玉ヘル、ママチャリに本格派ヘルメットを着用して颯爽と通勤するリーマンと自転車乗りからするとケッコー笑える事態になっていたのが懐かしいです。
小生の実家でも母がヘルメットを購入
そんな風潮に合わせて、常日頃からMERIDAのディスクブレーキクロスで激走し、斜度12%を超える激坂を登ったり登らなかったりしてパートに出掛けていた小生母もヘルメットを買いました。
みんな大好きOGKカブトのCampus URBANです(ココがメチャ重要、まだ詐欺セラーが売ってました)
普段はMETのTRENTAとBELLのSUPER DHを使用する小生、ポタ用に「ガチじゃない」ヘルメットを探していたこともあって到着したら試着させてもらおうと楽しみにしておりました。
METのセミエアロヘルメット「trenta(トレンタ)」を購入、サイズ感などインプレ~ツール覇者ポガチャルも愛用~
BELL(ベル)のMTBヘルメットSUPER DH Mipsのインプレ~トレイルからダウンヒルまでイケるおすすめヘルメット~
待てど暮らせど、あなた(ヘルメット)は来ない
小生は実家大好きアニマルなので大体月一で実家に帰ります。
帰るたびにヘルメット来たん? と聞き続けていました。
しかし、待てど暮らせどあなた(ヘルメット)は来ません。
小生「やっぱ在庫がアレだったのかね」
母「そうでしょ、なんか発送日が伸びてるもん」
小生「だよねーみんなヘルメット買ってんだねやっぱり」
母「コロナで自転車も流行ったしねー」
なんて言ってましたが、発送日がコロコロ変わることに違和感を覚えつつありました。
あ………? なんで4カ月もアホ面下げて待ってんだ??(原文ママ)
そして8月、現在の圧倒的成長社内ベンチャーに配属されたてで鬼忙しく、少し間を開けて実家に帰った小生が目にしたものは……
4カ月も注文商品が来ないのにアホ面さげて「モノがないんだからしょーがない」とか宣ってる両親のス姿でした。
そこで飛び出したのが↑のセリフです。
24までを育てし父母に対しての言葉遣いぢゃないでしょ!! とか怒られそうですがそんなことを言っとる場合ではないのです。
小生「あ………? なんで4カ月もアホ面下げて待ってんだ??? イカれてんのか? こんなもん詐欺だろ!」と大見得を切って注文状況を確認、さらに発送日が先に伸びていることを知ります。
父母「そうなの?」
小生「そうだよ、てかまた伸びて9月とかwwwも―コレ黒だってw ハイハイキャンセルキャンセル!」でキャンセルしてチンコロこいときました。
小生「もう流石に4カ月経ったからヘルメットも普通に流通してるよ? ワイズロードオンラインとか見てごらんよ、なんならセールでお安くなっておりますが」
いそいそとワイズロードオンラインを確認する母「あ、ホントだ、結構在庫あんじゃん」
関暁夫(小生)「ね? 言ったでしょ、あるんだって、在庫は」
間一髪決済は下りておらず、被害未遂に終わる
父「もう決済下りてる? 大した額じゃないけど」と明らかに焦った様子で確認をせっついてきます
小生「今頃焦ったってしゃーねーだろーがよーアホ面下げて待ってたんだから今更ギャーギャー言うなって、今確認すっからちょっと待ってろ!!」
間一髪決済は下りていませんでした。
たかだか7~8000円とは言え、詐欺被害に遭わなくてよかったです。
未遂には終わりましたが、ほっとくとイカンので小生のお説教タイムがスタート、小一時間灸を据えて今回の事件は幕を閉じました。
Amazonマーケットプレイス無在庫有在庫転売スキームに気をつけろ!!(徹底解説)
というわけでここからはその後徹底調査と情報筋(友人)からの情報を得て発覚した詐欺スキーム「Amazonマーケットプレイス有在庫転売」スキームの解説になります。
基本的な詐欺の流れは以下の通り
- 突発的に流行になった商品を無在庫の状態で出品します
- 買われたら在庫が手に入るまで放置します
- その間、顧客の大半はキレて別のを買います
- 在庫が手に入ったら発送、決済が下ります
- 今頃キてもおせーんだよ、ぶっ殺すゾ、顧客はキレて返品します
- ブツの返品は受け付けます、しかし返金はしません(ココがミソ)
- あとは先に買った顧客から順番に発送&返品をループさせます
1.突発的に流行になる商品を無在庫の状態で出品します。
まずは今回の自転車ヘルメットのように、突発的に流行になり、欠品が見込まれる商品を無在庫の状態でしれっと出品します。
ちょっと高い価格で出品します。
色々と今回のセラーについて調べてみたところ、ヘルメットの他には「龍角散のど飴」とかもやってたみたいです。
何か月か前に流行って在庫がなくなったのも記憶に新しい……という商品が狙われている傾向にありました。
2.買われたら在庫が手に入るまで放置します(この間に2,3ヶ月経ちます)
購入されたら手元に在庫が手に入るまで放置します。
その間発送遅延をちょいちょい入れておくと顧客も「まぁ……ものがないからね……」と納得します。
そーこーしている間に2、3カ月、ひどいときはもっと経ちます。
3.その間、顧客の大半はキレて別のを買います
その間に大体市場の在庫は何とかなってしまって、モノが出てくるので顧客の大半はキレるか忘れるかして、別の商品、あるいは在庫のある別のショップなどから購入してしまいます。
ここもポイントで、送られてきたタイミングでは「要らなくなっている」というのも大事です。
4.在庫が手に入ったら発送、決済が下ります
さて、数カ月経って市場在庫が安定してきたこのタイミングでようやく在庫を仕入れます。
一番最初に購入してくれたお客さんから順番に発送します。
この時、Amazonでは発送の段階で決済がかかるように設定されておりますので、いるとかいらないとかにかかわらず、決済は下ります。
5.今頃キてもおせーんだよ、ぶっ殺すゾ、顧客はキレて返品します
さて、そんなこんなでおっとり刀でようやく到着する商品、当然顧客は返品します。
今頃キてもおせーんだよ、もう手元にあるんだからヨォ……!!
キレているかいないかにかかわらず、当然皆さん返品されます。
返金されるだろう、と信じて……
6.ブツの返品は受け付けます、しかし返金はしません(ココがミソ)
ところが残念、セラーの規約をよく読むと、返品は受け付けても返金は受け付けてくれないのです。
こうすることによって、ブツは手元に残り、商品の代金-発送費用がまるまる自分の手元に残ります。
仮に受け取られて返品されなかったとしても、市場価格が高い段階の価格で出品しているので差分で儲かります。
7.あとは先に買った顧客から順番に発送&返品をループさせます
あとは4~6を繰り返します。
用意している在庫は少なくても受け取られるパターンは少ないので少量の在庫を顧客間で回転させているだけで儲かる、悪魔のような仕組みが完成します。
まとめ:少しでも怪しいと思ったらキャンセルして通報が板
皆さんも要注意です。
市場価格よりチョイ高の値段で買って、いまだに発送されていない商品はありませんか?
注文一覧には並んでいるのに、発送準備中のまま遅延の連絡が複数回入っていたりしませんか?
キャンセルして、即通報しましょう。
Amazonは動きが悪いですが、悪質なセラーはガンガン通報して撲滅できるように頑張りましょう。