どうも、せんちゃんです。
コロナ禍で輪界もごちゃごちゃしてますが、ここで少し明るい話題、みんなのスペシャライズドから新型のグラベルバイク「ディヴァージュ」が先日発表されました。
同社のエンデュランスバイク、ROUBAIXに搭載されているフューチャーショック2.0を搭載し、さらにタイヤクリアランスを拡張、とどめにフレーム内蔵型のツールボックスSWATまでつけて、グラベルレースからアドベンチャーライドまで幅広く対応できるバイクとなりました。
と、いうわけで今日はそんなディヴァージュのセカンドグレード、ディヴァージュプロカーボンの海外インプレを少々……
元記事はコチラ↓
https://www.velonews.com/gear/gravel-gear/specialized-diverge-pro-carbon-review/
とりあえずのレーティングといいところ、悪いところ
レーティング ★4.5/5
いいところ 贅沢で調整しやすいライドクオリティ、素晴らしいハンドリング、幅広いタイヤクリアランス、内蔵型のストレージ
悪いところ 値段、それからスルーアクスルを外すためのレバーがついてないこと。
VELONEWSのバイクに対する感想
20㎜のフロントサスペンションとリアのしなりが贅沢でありながらも、決して退屈ではないグラベルバイクを演出してくれている。
僕は2020年モデルのディヴァージュで昨年はレースを楽しんだ。
新型はさらにダンピングを調整可能なサスペンションとジオメトリーの工夫、それから内蔵型のストレージでさらに良くなった。
僕の個人的な好みだと、BBの位置が低いバイクの地に根を張ったようなどっしりとした感じと、ショートステムによる素早いハンドリングが好きだ。
しかし、いくつかのグラベルバイクは安定感がある一方で、直進安定性が高すぎることがある。
でも、この新しいディヴァージュは違う。ダンスを熱望するようなクイックなハンドリングに加えて、一日中走っても苦にならないほど快適なんだ。
ディヴァージュ2021年モデルの僕をイライラさせた部分
まずはホイールのスルーアクスルを外すためのレバーがついていないところ、ホイールを外すためには6㎜のヘックスレンチを探すところから始めないといけない。スルーアクスルにレバーをつけることの一体何がいけないって言うんだい?
内蔵型ストレージがあるからいいってことだとしたらそれはちょっといただけないね。
スペシャライズド社のグラベル部門のスチュアート・トンプソンの言うことには顧客の多くは見た目と重量の問題からレバーのないバイクを求めてる、ということだ。データもきちんとあるし、そのことで彼と争う気はない、でもやっぱり工具なしでスルーを外せるほうが好みなんだ……。
それから、ちょっとしたことで、ディヴァージュに限ったことではないんだけど……フレアハンドルになっているせいで、ブラケットフード部が狭く、シフターを傾けないといけないのがちょっとね……
確かにこのイーストンEC70AXはよくできていて、快適で、デザインについては文句なし! 42㎝のバーエンドがシフター部分で40㎝になる、走っている最中に何度も持ち替えていると、結構気になる。
だから僕はワイドバーでいて、それでブラケットフード部では普通の幅のバーが欲しいんだ。
(訳者注:個人的な好みの問題です。要はブラケット部が狭すぎる、と言いたいのです。もっとワイドでええ、折角のワイドスタンスなら思いっきりワイドでええ、と言いたいわけです。小生はロードでもブラケットを内向きにつけるほうが好みなので多分文句言いません(隙あらば自分語り))
乗車インプレ
グラベルバイクも多様化してきていて、ものすごく多彩だ。
ロードバイクのようにリジッドなアルミフレームからNINERのMCRみたいなフルサスまである。
そんな中で、このディヴァージュは本当に丁度いいゾーンに位置していると思う。キレをなくすことも、重量や複雑性の面でディスアドバンテージを負うこともなく……。
そして、クイックなハンドリングが気に入った。
旧型のディヴァージュでロール・マッシフの12時間耐久マウンテンバイクレースに出場して、日の出から日の入りまで走っていたことがあったけど、その時は長い舗装路が一番の問題だった。
ダンシングの時にハンドルがサスと相まってグネグネして、ロックアウトさせて欲しくてイライラした。
でもそれも新しいフューチャーショックが解決してくれた。ダンピングが調整できるからね。
アッセンブルについて
このバイクはセカンドグレードでFACT9rカーボン製、コンポはスラムのフォースETAP12sとイーグルのミックスでフロント42tのリア10-50tのまるでジープみたいなスーパーワイドレンジ、それからホイールとシートポストはROVALのTERRA CLシリーズ、ハンドルはさっきも言った通りイーストンのEC70AX、サドルはパワーサドルが付属、ハウスブランドのサドルってクソなことが多いけど、これには満足した。
それからタイヤはスペシャのパスファインダープロ、シュワルベのG-ONEみたいなロードタイヤだとパンクするようなトレイルに突っ込んでみたけど、なんの問題もなかった。ちょっと重いけど、その分ゴムの層がきちんとしていて、サイドウォールもかっちりしている。
それから、ROVALのホイールも耐久性には確信が持てる。
昨年のディヴァージュで1シーズン過ごしたけど、レースでも、移動でもぶっ壊れることは無かった。車のリアラックに積んでたけど、壊れることもなく、安心してシーズンの終わりまでレースを続けることが出来た。
ただ一つの問題、高い
そう、スペシャライズドのバイクは安くはないんだ。
確かにボトムモデルは結構安い、でも、ここで紹介したフューチャーショックやその他のワクワクするような最新のテクノロジーの数々が搭載されたレンジになると……。
キャニオンみたいなダイレクト販売のバイクに比べちゃうとやっぱり高いよ。
それは、でもキャニオンのバイクを近くのショップで試せるかい?
(訳者注:対面ならではの安心感、気軽に試せる部分を強調か)
訳者まとめ、丁度いいグラベルバイクのベンチマーク
というわけでスペシャライズドの新型ディヴァージュの海外インプレでした。
確かに安くはないけど、リーズナブルなバイクなのは間違いないですね。
グラベルバイクの異形化、MTB化が目立っている昨今、丁度いいデザインとパフォーマンスの折り合いをつけたベンチマークと呼んでいいなのではないでしょうか。
↓エントリーグレードのグラベルロードはコチラでまとめてます。