先日「ポガチャルがバイクに文句を言っている(主に空力の面で)」的な話が話題になりましたが、文句言われないために作られたのかは分かりませんが、一台のバイクがリークされました。
それがこちら
あまり鮮明な画像ではありませんが、むしろこれで十分なくらいw
説明するまでもなく「異形」のバイクです、OltreRCが発表された時もヤバかったけど、コイツはそれ以上にキテます。
特徴を挙げると
- 大幅にオフセットされたシートチューブ
- Y字型のコックピット
- ヒンジタイプのフォーク
- 非常に短いホイールベース
があります。
小生としてはフレームの各セクションにバリバリの既視感を感じて笑いが止まらんです。
なんだろう……こう最近の色んなバイクのいいとこどりをした感じというかなんというかw
フロント回りはCervelo「S5」、ダウンチューブのラインはピナレロの「DOGMA F」、シートチューブ周りはTREKの「MADONE Gen7/8」って感じでAI生成か中華ブランドのコンセプトモデルにコルナゴのロゴをコラしたアレに見えます。
公式の匂わせ
木曜日、ColnagoはInstagramアカウント「ColnagoWorld」に3枚の画像を投稿し、新しいバイクと思われるものを予告しておりました。
以下の埋め込み投稿に示されている通り、バイクの意図についての唯一の手がかりは、「風を制するために作られた」という言葉、そしてバイクのフロント部分のシルエットが描かれているだけでした。
当然多くの情報は公開されておりませんが、このシルエットからは、Cervelo S5のコックピット、Syncros Creston IC、そしてSpecialized Venge Viasの古いAerofly ‘hover’バーを融合させたようなY字型のステムを持つ非常にエアロなコックピットが使用されていることが示唆されています。
新たなるリーク画像が……
しかし、今日、WeightWeeniesフォーラムに、このバイクと思われるサイドビューとフロントクォータービューの画像が投稿されました。
これらの画像の出所はまだ確認されていませんが、ダウンチューブにはColnagoのロゴが明確に見られ、EnveのホイールとShimano Dura-Aceのグループセットも搭載されています。
画像にはColnagoのロゴが透かしで入っており、左上にはスタイリッシュにデザインされた「Y1Rs」の文字が見られます。
ブランド最後のエアロロードバイクは「Concept」という名前でした(廃盤になってからVシリーズに統合)が、「Y1Rs」と現在のレースバイク「V3Rs」の類似性を考えると、この新しいバイクのモデル名になる可能性が高いと予想されてます。
また、このバイクのカラーリングは「ブラック/ホログラフィック」とされています。
CyclingnewsはColnagoにさらなる情報を求めていたようですが、記事の公開時点ではまだ返答はなかった、とのこと。
リークされた画像では、同じY字型のコックピットが確認でき、最も目立つ特徴は大幅にオフセットされたシートチューブとシートポストの接続部です。
シートチューブはボトムブラケットから上方に向かい、リアホイールを密接に囲みながらシートステーに到達します。
このシートステーはリアのスルーアクスルから直線的に伸び、シートチューブを6〜9インチほど通過して、Canyon Infliteのようなトップチューブの「キンク」を作り、そこからヘッドチューブへほぼ水平に進んでいます。
シートチューブはこのキンクからさらに上方に伸び、Trek Madoneのようなシートマストではなく、通常のシートポストを使用しているようです。
MadoneのようなIsoFlowスタイルの穴もありません。
TREKの新型MADONE Gen8 2025モデルの海外インプレ〜もうエモンダはいらない?〜
フロント部分では、サイドビューの画像からCervelo S5に見られるようなヒンジ型のヘッドチューブが確認できますが、フロントクォータービューでは異なる印象を受けるため、ホログラフィックペイントの反射による錯覚かもしれません。
ヘッドチューブ自体は深く、プロファイルが強調されており、フロントフォークも同様です。
ダウンチューブはフロントホイールを密接に囲むように設計されています。
両方のホイールがフレームによって非常に近く覆われていることから、Colnagoの通常よりも短いホイールベースである可能性がありますが、ジオメトリの詳細が判明するまでは確定できません。
ダウンチューブは、Pinarello Dogmaのように下方にステップダウンしており、これはダウンチューブのボトルを風の流れから遮るための設計と思われます。
/DOGMA F 2022年モデルの海外インプレ~東京オリンピック金メダルを獲得した究極のオールラウンドバイク~
画像に写っているバイクには、Shimano Dura-AceのグループセットとEnve SES 6.7のホイールが装備されています。
これらは、UAEチームエミレーツがColnago V3Rsでの数時間に及ぶ風洞テストの末に採用した選択肢です。
本物っぽいけどどう転ぶかなぁ……
バイクの構成といい、公式の匂わせとの類似性といい、本物の可能性が高そうですがどう転ぶでしょうか。
ポガチャルが文句言ってる言ってないの話を抜きにしても、V4Rsはプロトンのバイクの中だと空力性能低めであることが指摘されてはいたので、いいタイミングだったのかな。
バイクの見た目に関しては色々と他のブランドから文句言われそうですし、古豪としての矜持はどうした、みたいなコルナゴフリークからのアツいエール(?)も届きそうですし、その辺も含めてメチャ楽しみではあります。
ただ、これがバリバリ速いバイクだとロードレース観戦の楽しみが減りそうで正直心配です。
ただでさえ今年はポガチャルが強すぎてレース観ててもあんまりおもんなかったのに、速いバイクになったらどうなっちゃうのか……。