どうも、せんちゃんです。
今日はもう少し発表が遅かったら迷っていたかもしれないエアロロード「フィランテ」のインプレを翻訳しました!
https://www.bikeradar.com/reviews/bikes/road-bikes/wilier-filante-slr-review/
インプレのまとめ
しなやかで、軽くて、イキイキとしていて、美しい
評価:★4.5/5
いいところ:素晴らしいライドクオリティとハンドリング、美しい見た目と乗り味がマッチしている。
悪いところ:9grand+(9000£以上)というのはどのようなバイクであっても高いと思う。
ライドインプレッション
フィランテSLRのハンドリングは素晴らしくキレがいい、まさしく私たちが「ウィリエール」と聞いて想像するそのものだ。
1世紀に渡ってロードバイクを作ってきた経験から、どのようにしたら安定感の中にスリルを織り交ぜることが出来るのかについてを熟知しているのだ。
ダーツのように的を射抜くハンドリングは、超軽量バイクとしての目の覚めるようなハンドリングにマッチしている。
フレームの剛性は軽量バイクらしくものすごく高い。ドライブトレインを通じてもそれを感じられる。
ペダルを踏みこむたびに、瞬時に前に突き進んでいく感覚が得られるのである。
そして、スプリントのためにサドルから腰を上げ、ハンドルをねじり上げるようにしても、左右へのねじれはフロントフォークの先端からリアのドロップアウトに至るまで、一切感じられない。
恐ろしくパワー伝達性が高いのだ。
ヒルクライムとダウンヒル
ヒルクライムにおけるパフォーマンスも同じく素晴らしいものだった。
反応性は高く、そしてこの硬いフィーリングはダンシングをしたい! という気分にさせてくれる。
特に、短く急峻なスイッチバックではむき出しの熱狂を感じることが出来た。
長い登りに差し掛かっても、素晴らしいサドルといい感じに成型された一体型ハンドルのバートップのおかげでとても快適だった。
このおかげでヒルクライムは快適なだけではなく、獲得標高を積み重ねながらも、ケイデンスを一定に保つことに集中できた。
ダウンヒルにおいても、フレームの剛性の高さがいい方向に作用していて、確かなハンドリングだった。
このバイクがどのように高速域での反応を見せ、コーナーに突入していけるかを知っているかい?──ここではヴィットリアのタイヤが魔法のように感じられた。このスムーズなハンドリングによって、コーナーで正しいラインを描くこともそうだが、何らかの障害物をサッと避けるのも簡単になった。
アッセンブルについて
デュラエースDi2もやっぱりよかった。
50-34t×11-30というギアレシオもこのバイクに相応しく、オールラウンドなライドにピッタリだ。
だが、レース派のローディーたちは52-36tが欲しくなるだろうね。ただ、僕に関して言えば、エンデュランス寄りのセッティングを好むから、とても満足している(僕が思うに、みんなも本音のところでは大きなチェーンリングを求めてないんじゃないかな?)
そしてなんと言ってもデュラエースのブレーキが素晴らしい、同じことはホイール、タイヤ、カーボンレールのサドルにも言えるだろう。
僕たちがこの金額のロードバイクに望む全てが詰まっているから、何一つ変える部分が思い浮かばない。
まとめ:紛うことなきスーパーバイク
その全てにおいて、このフィランテという新しいロードバイクはまごうことなき「スーパーバイク」であることに論を待たない。
そして、私の考えでは、このバイクは2021年モデルとして発表された他のスーパーバイクたち──GIANTのTCR、スペシャのターマックSL7、トレックのエモンダSLRそしてBMCのチームマシーン──に比肩するだけの実力を持ったバイクだと思う。
GIANTから新型TCR2020年? 21年? モデルがようやく発表!
スペシャライズドのS-WORKSターマックSL7 2021年モデルの海外インプレ
トレックの新型エモンダSLR9 2021年モデルの海外インプレ(動画もあるでよ)
もしこれを読んでいるあなたが、深い懐の中に十分にお金を持っていて、一流のスーパーバイクに興味を持っているのであれば……
このフィランテと言うバイクは、今年発表されたロードバイクの中で、最も美しいバイクのうちの一台であり、またもっとも良く走るバイクのうちの一台でもあったことを伝えておかなければならないだろう。
訳者まとめ:才色兼備のイタリアンオールラウンダー
もうサーヴェロ買っちゃいましたが、もう少し前に出てきてくれていたら迷っていたかも知れないこちらのバイク、イタリアンバイクらしい美しさに加えて、ここまで培ってきた技術を惜しみなく投入したスーパーバイクになっている模様。
↓買っちゃったサーヴェロを組む様子
https://overwhelming-growth.com/post-2907
やはり今年のトレンドはかなりエアロ&結構軽いの二本立てみたいです。
本格的なエアロロードには空力で敵わないし、軽量バイクには重量で敵わない、もちろん快適性でもエンデュランスロードには勝てない、でも「トータルバランス」で速い、そんなバイクばかりになってます。
そんな中でウィリエールのバイクはロゴの美しさだけでなく、バイクそのものも圧倒的に美しいです。
フィランテは2色しかないのが悔やまれます。
伝統の「ラマート」カラーとか、トタル・ディレクトエネルジーの目の覚めるようなブルーとか、いっぱいいい色があるので、是非ともフィランテでも採用していただきたいところです。