どうも、せんちゃんです。いや~、マイナーロボットアニメ記事で今日も元気だ飯が美味い!(大嘘)というわけで、またやってきました。
はい、今日はコレ『ガンパレード・マーチ~新たなる行軍歌~』気づいた方も多いと思いますが、プレイステーションのゲーム『ガンパレード・マーチ』が原作になってます。
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あらすじ
1945年、第二次世界対戦は意外な形で終結した。突如出現した「幻獣」によって人間同士で争っている暇はなくなった。世界の大半が幻獣によって蹂躙され、日本も辛うじて九州で戦線を食い止めている状況にある。学徒動員が行われ、ここ熊本においても、同様の学兵部隊が展開していた。その内の一つ、5121小隊に一人の少女が転校してくるところから物語は始まる──
と原作に沿った展開かと思いきや、意外や意外、この作品はラブコメであった!あボーン!
キャラクターの魅力
原作のキャラクターがこれでもかと言うほど濃いので当然とても魅力的です。
キャラクターの数が滅茶苦茶多いので流石に12話という尺の中では動かしきれなかったのか、全員は出てきません、それゆえなんでや!推しの活躍が少ない! となったファンは多かったようですが、小生は気になりませんでした。
それにしても、原作ではほぼ一枚絵だったキャラクターが「動いている」というのはやはり一抹の感慨があります(オタク並みの感想)原作のキャラクターデザインを上手く動画に落とし込んでいる印象です。やっぱアニメはセル画かせめてデジタル作画やなほんま……3DCGがキャラクターにまで及ぶとアカンです、「シドニアの騎士」とか……
まぁ、これ自体もゲームの時はOPの狂気を感じるのっぺりポリゴン、プレイ中のマイクラレベルの3Dモデルだったので、それを知っているだけにもう小生感激! 作画も2003年当時のアニメであることを鑑みると良好も良好、最近の異世界オルガもののかんたん作画よか全然マシかもしれません……
特に女の子が可愛く動くように出来てます、これにも感激。
小生は原素子ちゃん!
機体の魅力
正直このアニメ、あんまり士魂号の活躍多くないです。
大抵がシュミレーターのシーンか、ほぼバンクでの戦闘シーンに用いられるくらいで、どちらかと言うと、作劇上のガジェットとして用いられる立場、しかし小生はこういう「舞台としての兵器」はそこそこ好きである。
「ほしのこえ(後日紹介)」のトレーサー、コスモナートとかみたいな。士魂号があることによって、このアニメ版ガンパレは凡百の青春アニメ()とは一線を画している、これがあるから陳腐なラブコメ化を逃れているのだ。ロボットものにおける恋愛要素が光るのはこの一点──死と常に隣り合わせの状況──においてである、この作品においてはそれが厭が応にでも感じられる作りになっている、その舞台として、学兵である彼らにとっての「大人の身体(脚注1)」であり、同時に昏い葬送の列へと彼らを投じる「棺桶」としての役割を持った人工筋肉とクローン脳によって駆動する歪な巨兵と考えてみると、劇中では幻獣と接敵~射撃の一連のバンク、PBEの運搬~射出までのバンクに集約される士魂号の活躍シーンはまったく異なる色彩を帯びてくる。
そして、なんと言っても主人公が乗る士魂号は複座型である、主人公が乗る士魂号は複座型なのである。大事なことは二回言う。
ストーリーの魅力
原作派、アニメ派と賛否が別れるらしいが、小生としては、これはこれでアリ、だと言える。プレイしている時はどのキャラクターを選ぶにせよ、そのキャラクターの視点に立つことになるが、アニメ版ではすべてを俯瞰で見ることが出来る。「ガンパレ」の一つの楽しみかたである「人間関係を見る」云々の楽しみを前面に押し出したと考えれば腹も立たない。
何がとは言わないが、展開の中にも原作をプレイしていれば、これはまぁ、仕方ないよね(苦笑)みたいな部分もあるし、楽しませてもらえる部分もある。
ガンパレという「原作」を抜きにしても学兵の寮生活のシーンなど、絵的に楽しめる部分も多く、単純にアニメとしてもバランスがとれているのではないだろうか、原作を知らなくてもある程度は楽しめる、知っていれば三倍以上は楽しめる、そんな作品だ。
ラブコメとしての魅力
冒頭で述べたが、本作は前半ロボットアニメ風後半ラブコメである。
だから、「舞台としてのロボット」そして複座型の士魂号なのである。読者諸氏も一度は人型機動兵器のパイロットになってみたいと思ったことがあるだろう。小生もそうだ(マニュアル車の坂道発進が出来ない雑魚)単座でも一向に構わないが、かわいい女の子と複座型なんかに乗れたら最高だ。そう、士魂号は棺桶でありながら同時に愛を育む揺りかごでカイロウドウケツなのだ、素晴らしい! 僕、複座型コックピット大好き!(幼稚園児)例としてはゼーガペイン(後日紹介)とかクロムクロ(後日紹介)とか……
そして王道を征く……鈍感なヒロイン(主人公の速水、誤植ではない)とツンデレ?クーデレ?これもうわかんねぇな……なヒーロー(もう一人の主人公の芝村、これも誤植ではない)の組み合わせも最高ですね……イライラする、とか言うな、イライラするけど……全体的な完成度は高いのではないかと……
総括 みんなで観よう!
異例の宣伝費ゼロでクソゲー化するかと思いきや口コミで奇跡の復活を遂げたある意味伝説のゲーム、「高機動幻想ガンパレード・マーチ」がアニメに! 加速する原作厨とアニメ厨の対立、総じて「高機動幻想ガンパレード・マーチ」という優れた原作をプラットフォームとしてその作品世界を十二分にアニメとして展開したと言え……ああ……もう尺が……なこのアニメをみんなで観よう!
流石に円盤は高い! 動画サービスでしょうよ
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