Garminの新型パワーメーター「Rally」の海外インプレ

先ほど更新したGARMINの新型パワーメーター「Rally」ですが、早速インプレが上がってきましたのでご紹介させていただきます。

ガーミンからついに新型パワーメーター「Rally」が登場!Vector™4じゃないの!? SPD&SPD-SL互換!

元ネタ:https://www.bikeradar.com/reviews/training/power-meters/garmin-rally-rs200-power-meter-pedals-review/

GARMIN Rallyのインプレのまとめ

適応力が高く、ユーザーフレンドリーなパワーメーターで、他のパワーメーターよりもクリートの互換性が多い。

ただ、他の競合製品よりはやや高い

良いところ:クラス最高のクリートの互換性、取り付けが簡単、クリーンなルックス、バッテリーライフが長い、正確なパワーデータ(ファームウェアアップデート後)

悪いところ:高い、完全に停止した状態からだとパワーデータを収集し始めるのが遅れる。

Rally RS200の実走インプレ

クリートについて

既に述べている通り、ペダルをバイクに取り付けるのはものすごく簡単だった。

セットにはシマノ純正ではないSPD-SLのクリート(4.5°のフロート角)が同梱されていたが、自分で持っていたシマノ純正のクリート(黄色、フロート角は6°)に付け替えた。

純正のクリートに変えたからと言って、特に大きな問題はなかった。クリートイン/アウトもスムーズで走行中に外れるようなこともなかった。

電池について

電池はCR1/3Nのコインバッテリーを使用、ガーミン側がコインバッテリーに固執する理由はやはりユーザーが自分で交換可能である、という点にこだわったことがある。普通の充電式のバッテリーはユーザーが自分で交換が出来ないだけでなく、バッテリーライフの面でもいい。

日本であればコンビニやスーパーで気軽に買えるのが嬉しいところ(正直ちょっと特殊な規格なのであるかは不明)

Simon Bromley / Immediate Media

バッテリーは4㎜のアーレンキーがあれば交換可能で、消耗したバッテリーは(予備を持っていればだが)すぐに交換できるようになっている。このおかげで我々はモバイルバッテリーを持ってケーブルで充電する手間から解放されるのである。

何らかの理由でCR1/3Nのボタン電池が確保できない場合についてはLR44/SR44のボタン電池を片側につき2つ利用することでも動かすことが可能になる。

一方でバッテリーが簡単に交換可能であることは、同時に水の侵入であるとか、耐久性の問題であるとかに繋がってきてしまう部分ではある。結局はユーザーがいつも正しくドアを開け閉めできるかどうかにかかって来てしまう。

同様に、取り外しが可能なパーツは常に消耗の心配があるのだが、バッテリーのふたに関しては4㎜のアーレンキー穴を設けることによって、スマートにこの問題を解決している。このことは2㎜のアーレンキー穴で舐めやすかったVerveInfoCrankの失敗を踏まえているのだ。なんにせよ、もし壊れるようなことがあれば、スペアを購入できる。

Vector™3のユーザーでバッテリーのふたの問題を経験したことのない人は少数派だろう。だが、ガーミンはここを完璧に解決してきた。これは僕の経験だが、最近テストVector™3とRallyにおいてはこのようなトラブルは全く見られない。

正直なところ、バッテリーシステムというのはメリット・デメリットがあるものなので、この辺に関しては個人的な好みの範疇だろう。

ガーミンはRally RS200の公称のバッテリー持続時間は120時間で、競合製品で充電式バッテリーを使用しているFavero Assioma Duoの50時間の2倍以上の駆動時間を誇る。実際にテストのために長時間のライドを続けているのだが、いまだにバッテリー残量のアラートを見ることは出来ていない、バッテリーライフに関しては無問題も良いところだ。

Rally RSの実測重量

僕のテスト用セットは320gで公称重量ピッタリだった、この数字はライバルのFavero Assioma Duoよちも15g重い。しかし、この程度ならよほどの軽量バイクマニアでない限りは気にならないだろう。LOOKのKEO版であるRK200はセットで326gだと公称では言われている。

Simon Bromley / Immediate Media

僕の同僚であるトムはSPDと互換性のあるRally XC200をテストしている。重量に関しては446gで公称重量より2gほど重いだけだった。

GARMINのサイコン、そしてズイフトとのペアリングは非常にクイックで簡単、そして信頼性が高い。今までのところデータの抜け漏れはない。ガーミンEDGEとペダルの連携はかなりいい。Garmin Connect経由でファームウェアアップデートが自動で行われる。

Garmin Rallyのコンバージョンキット

Simon Bromley / Immediate Media

デモンストレーションの中で、ガーミンの技術者たちは5分以下でペダルをスピンドルに取り付けることが出来ると言っていた。そのため、ペアでも10~15分でセットが可能になると思われる。

コンバージョンに必要な工具に関していえば、正直なところ、全てのサイクリストがこれを持っているとは言えない(僕も全部は持っていない)しかし、全く知らない、あるいはものすごく高価なものが含まれているわけではないので安心してほしい。

ペダルボディ交換に必要な工具は以下の通りだ。

・4㎜にのアーレンキー

・PH00のドライバー

・17㎜以下の外径の12㎜ソケットレンチ(ペダル筐体に入らない)

・15㎜のペダルレンチ

・12㎜のソケットを備えたトルクレンチ(スピンドルは10Nm以下のトルクで締め付けないといけない)

・グリス

発売後に変換キットを手に入れることができたら、交換がどれほど簡単か(またはそうでないか)、ペダル本体の交換がパワーの精度に影響を与えるかどうかについての私の経験でこのレビューを更新

 SPDペダルのボディパフォーマンス自体に関しては、私の素晴らしい同僚であるトムに聞いたところ、標準のShimano SPDペダルと非常によく似ており、クリート感はほぼ同じだそうです。クリートの調整範囲も良い感じです。 ただし、ペダル本体は、クリッピングメカニズムを除いて27mmとかなり厚みがあることに気づきました。これは、17mmのShimano XTR ペダルと比較して、ペダルヒットする可能性が少し上がることを意味します。

パワーデータの正確性

ガーミンはRally RS200パワーメーターが±1%の誤差であることを公表しています。

その正確な主張を確認することはできませんが、いくつかの初期トラブルの後、私のテストではRallyパワーメーターペダルが正確で信頼できるデータを生成できることを示唆しています。 Garminの以前のパワーメーターペダルであるVector™3での私の経験は非常に好意的であり、私のセットは他のパワーメーターと一致するデータを一貫してはじき出していました。

ただし、ラリーペダルでの私の経験は、最初はあまり良いものではありませんでした。ラリーペダルからのデータとベンチマークパワーメーター(Verve InfoCrank、FSA Powerbox Alloy、Elite Direto XRスマートトレーナー)の間に予想よりも大きなギャップがありました。

参考までに、私のVector3とFaveroAssioma Duoのパワーメーターペダルは、通常、これらのデータソースと非常によく一致しています。

テストの結果をGarminに連絡したところ、ペダルのファームウェアアップデートが利用可能であることが判明しました。ペダルはまだ正式にリリースされていないため、通常のプロセスではダウンロード出来なかったのです(Garmin Edgeコンピューターを使用する必要がありました)。 その更新以降、データのパフォーマンスは著しく向上しました。ラリーペダルは、スプリント、持続的なパワーインターバル、およびロングライドの過程で、ベンチマークパワーメーターとスマートトレーナーと同じような数値をたどりました。

新しいファームウェアはソフトウェアバージョン2.30でしたが-私はソフトウェアバージョン1.37でテストしていました。これは、ペダルがテストのために到着したときにインストールされたバージョンです。 この最新のファームウェアでテストを行ってから1週間ほどしか経っていませんが、テストの初期段階で経験した精度の問題は解決されたようです。

私が気付いた小さな癖の1つは、ペダルからの最初のデータのピックアップが非常に遅くなる可能性があり、ペダリングを開始してからペダルがデータの送信を開始するまで、通常では数秒かかることです。惰性走行やフリーホイーリングの後にはこれは発生しません。完全に停止したときだけのようです。

これは、Garmin Vector™3とFaveroAssioma Duoパワーメーターペダルでも発生していることに気づきました(Assioma Duoペダルのレビューでは、これには気づきませんでした)。 VerveInfoCrankやFSAPowerboxなど、私が使用したクランクベースまたはスパイダーベースのパワーメーターは、より瞬時に読み取りを開始します。

これは大多数のサイクリストにとっては問題ではありませんが、毎秒カウントやスタンディングスタートが一般的である短期間のイベント(トラックやヒルクライムレースなど)に参加するレーサーは、それを考慮に入れることをお勧めします。

結論

ガーミンのパワーメーターペダルの最新のインプレッションは、多くの意味で本当にクラスをリードするものだ、ということです。 Rallyは、クラス最高のクリート互換性を提供してくれますし、精度で競争力があり、見栄えがよく、非常に優れたパフォーマンスを発揮します。

また、バイクの取り付けや交換も非常に簡単です。 ライドの最初の数秒を詳細に記録する特別なニーズがない限り、データの精度は一貫しており、トレーニングやレースに十分な信頼性があります。 ほとんどの人に影響を与える可能性のある唯一の欠点は、最も近い競合製品(Favero Assioma Duo)と比較して高い価格で提供される両足計測のバージョンです。

特に、変換キットのコストを考慮して、たとえばSPDの互換性については一考の必要がありそうです。

この価格に関しては、市場に出回っている他のハイエンドの両面パワーメーターオプションと歩調を合わせているわけではありませんが、SPD-SLとSPDクリートの互換性を重視する人にとっては価値があるかもしれません。

訳者まとめ:ペダル型パワーメーターの決定版になる!?

前作Vector™3は主に電池のあれやこれやで評判が鬼悪くて中々実レビューを見る機会自体も少なかったのですが、新作ではありとあらゆるネガを解決して持ってきているあたりは流石リーディングカンパニーだな、という感じです。

ペダル型パワーメーターは昔懐かしパワータップ(激重)、ぜんぜん流行らなかったLOOKのEXACT、そして今回も挙げられていたFaveroとこのシリーズしかありませんが、商品力やシステム、持っているデータリンク能力を考えると、やはり「決定版」の雰囲気が漂ってまいります。ただ、ガーミン製品の常として「高い」のが考え物ですね。確実にいい製品なのはわかるのですが、ここをどう考えるかによって変わってきそうです。