Prime black edition50(ディスクブレーキ仕様)のインプレ
- 2021.01.24
- インプレ
- PRIME, エアロホイール, カーボンクリンチャー, コスパ

今回はニューマシンとなるサーヴェロ「S5」のホイールとして選んだPRIMEのblackedition50DBのインプレになります。
選んだ理由

最初はHUNTで行こうと思っていたのですが、納期が意味わからないことになり、WiggleでTOKENが鬼値上げ、じゃあFFWDの最新ホイール「TYRO」にしよう(最新のDTSWISSのスターラチェットを体感したかった)と思った矢先の在庫切れ……。
そんな小生を救ったのがコチラのホイールでした。クーポンも入ってお安くなっていましたし、ホイールの選定にあたって重視していたリムハイトとリムプロファイルがドンピシャでした。ファットリムに慣れてしまうと、あの安定感を捨てられません(笑)
リムハイトに関しては40㎜~55㎜、リムプロファイルは最低でも外幅で27㎜、内幅でも19㎜ないとダメだと考えていたところで、リムハイトは50㎜、リム外幅27.5㎜、リム内幅19㎜だったのがこのホイールです。重量は1506gとめちゃめちゃ軽いわけではありませんが、今後シマノ12速化までの「つなぎ」には程よい性能だったのでこちらを選んだ次第です。
内容物
・ホイール
・替えのスポーク4本(DTエアロライト? エアロコンプ?が各2本ずつ)
・各種規格に対応するためのアダプター
・クイックリリース(?)
・チューブレスバルブ
・リムテープ(貼り付け済み)
至れり尽くせりの充実したおまけになってます。
実測重量
電子てんびんを買ってから、とりあえず重量を図る癖がついてますので、計っておきます。
前輪

後輪

2回測って、写真を取り忘れた1回目は前輪682gの後輪826gで1508g、2回目は写真の通り前輪682gの後輪830gで1512gです。
ただ、小生がうっかりしていてセンターロックのキャップを外し損ねていたのでこちらが1~2gだったので、おおむね公称重量の1506g通りだと思います。何気に誤差ほぼなしで高い精度を誇っています。
この重量であれば、ヒルクライムをスイスイとはいかないまでも、ある程度なら我慢して登れそうです。
とりあえずガラスコーティング

コーティング剤買ってから、とにかくすぐにガラスコーティングかけないと落ち着かない体になってしまったのでとりあえずガラスコーティングします(笑)
実走インプレ

強風の中を50㎞弱走ってきました。ホントはもっと走りたかったのですが、卒業論文の口頭試問の準備があったので、ある程度走ってからとんぼ返りです。
https://overwhelming-growth.com/post-3434
剛性感
ガッチガチで不快な感じは一切ありませんが、そもそもがディスクロード用のホイールなので、当たり前ではありますが、硬めに出来てます。またリムハイトも高いので「硬くなりがち」ではあると思います。ただ、この辺はタイヤ・チューブでいかようにも出来る部分ですのであしからず。
お気に入りのGP5000&チューボリートでは突き上げ感ほぼゼロです。
一応S5と組み合わせた感じだと、嫌な硬さはまったくなく、踏みごたえもそこまでコシがある感じではありませんでした。全体的な剛性は高めですが、誤魔化せる範囲内です。
加速性能
ハブはNOVATECのそれなりのもので、4つの爪型ラチェットのタイプ、DTスイスのスターラチェットとかと違って、そこまで「かかり」自体がいいわけではないと思いますが、加速自体に関して、特段問題を感じませんでした。
ドッカンと加速する感じではなく、リニアに……というかスムーズに、スルスルとスピードが乗っていくイメージです。
巡行性能
リムプロファイルにこだわって買ったので、この辺は満足のいく性能です。多少リムが重いのかな? もあって慣性&空力性能でグイグイ進んでいくので、やはりエアロフレームと合わせて平坦を飛ぶように走るのが最高に気持ちいいんじゃないかと思います。
ハブの回転も良好で、心配しなくてもしっかり伸びます。日本製ベアリングということで、その辺が効いていたのだと思います。
登坂性能
ホイール自体はセンプレにつけているTOKENのカーボンクリンチャー「VENTOUS(1300g台)」と比べると、何をどう考えても重いのですが、リムハイトの高さからくる剛性の高さでその辺を相殺しています。
大してパワーが出るわけではありませんが、踏んで登るのが一番性に合っているタイプの小生ですので、踏んでその分進んでくれるのが、フレームともども含めて嬉しいところではありますね。
もちろんへたれてきて回しはじめても、垂れにくくはあります。自分の脚がいけないので、もっと登りが得意な人であればもっとスムーズに回せるはずなので、その辺は人によると思います。
絶対に言えるのは「登れないホイール」ではない、ということです。
旋回性能
リムハイトが高くなったので、ハンドリングへの影響が心配でしたが、杞憂に終わりました。流石に真横から風が吹いてくるとバッチバチに煽られますが、そうでない限りは操舵に影響しないと思います。低速域から高速域まで、割と自然に操舵が効くので安心できます。
横風の中のダウンヒルはやはり怖いですが……。
空力性能
確実に空力が良くなった! と感じられる場面がそれほど多いわけではありませんが、やはり直線、平坦の条件下だと空気を切り裂いている感じがあります。特に向かい風の場面では、普段の36㎜ハイトのホイールに比べて、空気の抵抗が少ないように思えます。
それなりの性能はありそうです。
安定性
先ほどハンドリングの際も言いましたが、やはりディープリムになるので、横風の中では安定感に欠けます。当たり前だね。
ただ、斜めからの風くらいの時にはそこまで敏感にならなくて大丈夫です。
リムの内幅が19㎜あるだけあってタイヤが膨らむので接地面が広く、その点でトラクションが稼げるため、よほどの大風でない限りの安定感は保証されています。
まとめ:コスパは最高、性能も割といい
まだまだ距離を乗っていないので、追ってまたインプレを追加したいと考えていますが、とにかくコスパは最高だと思います。
カーボンで、ディスクブレーキ用で現代的なリムプロファイルを持ったホイールが10万円アンダーで買えるわけですからね。流石に性能は各社ハイエンドモデルと比べると劣る部分はあるとは思いますが、それでもかなり上位のモデルには肉薄しています。確実に各社のミドルグレードのカーボンホイール以上の性能はあると言えるでしょう。
ただ、やはりリムハイトが高いので、横風に対する安定性を欠きます。その辺を考慮すると、エアロロードに装着するのであっても、35㎜~45㎜前後のオールラウンドホイールの方がやはり汎用性は高いと思います。PRIMEなら38㎜にするのがいいかと、正直小生もあんまりダウンヒルで風に流され過ぎたもんで、38㎜にしときゃよかったかな、と思いましたが、平地に出た時のスピードを見ると、やっぱり50㎜を使いこなそう、というファイトが湧いてきます。
画像クリックでWiggleに飛びます。
-
前の記事
サーヴェロ「S5」ついに完成しました! 紹介とファーストインプレッション 2021.01.22
-
次の記事
酒匂川サイクリングロード&大雄山最乗寺ヒルクライムで圧倒的他界!(フラペで160㎞) VS体育会系山岳モンスター第2戦 2021.02.07