NukeproofのエンデューロMTB、Mega290/275の海外レビュー、インプレ

MTB

そろそろ10か月ほど乗っていないかもしれないMTBをオーバーホールしようと思っております。せんちゃんです。

参照:https://overwhelming-growth.com/post-2027

これから遅めのMTBシーズンインを迎える小生ですが、ハードテールじゃなくてフルサスにしておけば良かった! と後悔マシマシですので、愛機候補だった一台、NukeproofのMegaの海外インプレ、レビューを追憶したいと思います。

ビビりなら絶対フルサスですよ!

Nukeproof Megaシリーズ(2021)

概要

いいところ:素晴らしいジオメトリー、スタンドオーバーハイトとサイズのオプションが多数あるため、確実に自分に合ったものが選べる。どのようなライダーでも長いドロッパーポストの恩恵を受けることが出来る。抵抗の多いミシュランのタイヤを履いていてもスムーズに進む。圧倒的なコスパは他のエンデューロバイクを蹴散らすレベル。

悪いところ:リアのサスペンション(Fox Float X2)はもう少しダンピングを軽めの設定にした方が良さそう。ブレーキパッドがうるさくてイカレそう。

Nukeproofは従来のMegaシリーズのフレームを一新した。サスペンションの長さ、フレームのジオメトリー、デザイン、そして正しいサイジングとフィッティングの案内に至るまでだ。

新型について知っておいたことがいいこと

・MegaV4フレームはフルカーボンまたはアルミが選択可能で全てのモデルが29erまたは27.5inのどちらのオプションもあり。

・27.5inのフレームは165㎜のトラベル、29erだと160㎜であるものの、どちらにも170㎜のフォークのオプションあり。

・サスペンションのレイアウトの変更によってリアのサスペンションの沈み込みを軽減し、かつミッドストロークのリアサスをインストールできるようになった。

・折り曲げられたダウンチューブとリアサスの位置を上げたことによって、ボトルケージを付けられるようになった。

・カーボンフレームについてはインナーケーブルルーティングが可能

・サイズに合わせてシートアングルとドロッパーポストのストロークを変更しているため、フィッティングが向上した。

・お値段はアルミモデルで299999円から

Nukeproof Mega290のレビュー

参照:MBR

https://www.mbr.co.uk/reviews/29er-full-suspension-bikes/2021-nukeproof-mega-290-factory

僕が2020年モデルのMegaに乗ってから、恐らく8か月ほどが経ったところで、自分の記憶を100%信用する、というのはとてもいいアイデアのようには思えないが、新型のMegaも似たように感じられた。

サムヒルのシグネチャーモデルのグリップ、そしてNukeproofのハンドルバーは慣れるのに時間がかからなかった。そしてシマノXTのコンポーネント(もちろん、ブレーキ含む)やDTスイスのEX1700ホイール、ミシュランのタイヤに関しては、前年のモデルについてもそうだ。

今回のレビューではこのバイクのフレームとサスペンションの変化に十分に集中できていたと思う。

本題に入る前に、少しだけ言っておかなければならないことがある──完成車のパーツについてだ。

まず第一に、僕はシマノのXTブレーキに関しては、今でも気に入らない。なぜなら、ブレーキポイントが冷却フィンのついたブレーキパッドがいつまでもガタガタとうるさい。これだと頭がおかしくなりそうだ。

それから、ミシュランのワイルドエンデューロタイヤも良くない、Magi-Xコンパウンドは路面抵抗が大きく、登りで心拍数が上がりすぎる。ダウンヒルについては特に問題を感じない。

これらは二つ「だけ」のネガだ。その他は本当に素晴らしい。

それではライドに戻ろう。

まず駐車場を出る際にはっきりしたのだが、新しいMegaは弾かれるような加速感が増している。シートアングルが立っていて前乗りポジションであること、それからリアサスの沈み込みの少なさから旧型に欠けていたスピード感がある。

それから、クライミング性能が向上した証左として、僕はただの一度だって登りでリアサスのロックアウトボタンには手を伸ばさなかった。このように29erで160㎜もストロークのあるエンデューロバイクのペダリングがスムーズであることは僕にトラディショナルなトレイルバイクが一段上の領域へと上がったことを感じさせた。

だが、全てが無料で食べられる昼食のようにうまくいっていたわけではないということに気付くのに、それほど時間はかからなかった。低速でウエットなトレイルに入った時、リアサスのリバウンドが以前に比べて鈍感になっているように感じられた。そして、剛性が高めのフレームと組み合わされたことによって、ダンピングのレートが低い場合はトラクションを確保するのがそれほど上手でなかった。

そのため、高速、低速どちらの場面でもリアサスは全開にしていた。高速リバウンドのアジャスターについても同じだ。そのため、4wayで調整が効くリアサスなのだが、低速のリバウンドよりに2クリックしか用いなかった。

最初にこのバイクに乗った時には「どうしてここまで昨年のモデルからかけ離れたものになってしまったんだ?」と思ってしまったが、心配することはなかった。

予期せずトレイルが閉まっていたことでとった迂回路は山火事の後のようにドライな高速トレイルだったのだが、そこに差し掛かったところで突然、このバイクの挙動が理解できた。上下左右のGに対してもフレーム剛性の高さとリアサスのストロークによって安定していたことから、ブレーキレバーを引かなくても走らせることが出来た。ドロップを飛んでも、高速でコーナーに突っ込んでも、常にこのバイクは安定したままで、前へ前へと推進力を生みだしていった。

結論

スピードに乗ると、新しいMegaはライドが難しいと思うことなく集中できる不思議な能力を持っているように思われた。だから、シマノのxtのブレーキの音鳴りや、グリップが強すぎて進まないシュワルベのタイヤのことなんかは、全部まとめてきれいさっぱり忘れてしまった。

それから、僕はリアサスは軽めの調整の方がどの状況でも速い、ということに関しては考えを変えるつもりはない。つまり、少なくとも、僕は広い調整範囲を最後まで使い切らなかった、ということだ。まだ調整の余地が残っている。

Nukeproof Mega 290(クリックでWiggleに飛びます)

Nukeproof Mega275

参照:Singletrackworld

https://singletrackworld.com/2020/10/2021-nukeproof-mega-275-factory-first-ride-review/

インプレ:ヒルクライム

Megaに乗ってクルクルと脚を回してみると、まず伝わってくるのは僕はエンデューロバイクらしいと思っているジオメトリーに限りなく近い、ということだ。切り立ったシートアングル、長めのフロントエンドは僕をシッティングでペダルを回すのに最適な場所に落ち着けてくれる。そしてフラットペダルも扱いやすい。

勾配が急になってくると、Megaは非常にいい働きをする。最小限の努力で僕を頂上に立たせてくれた。リアサスの沈み込みが抑制されることによって、リアホイールへのパワー伝達効率が上がっている。フロント、リアのエンドのバランスが取れていることで、バイクの中心が分かりやすく、急峻な坂道でもトラクションを得やすい。流石にトレイルにある障害物を越える際には体重移動のスキルが必要とされるけどね。

一つ問題があるとすれば、ドライブサイドのシートステイに足を擦ってしまうことだろうか、確かに僕の右足は少し斜めっているけど、シートステーがチェーンステイよりも広くなっていることから、ちょっとだけ困ったかな。

インプレ:ダウンヒル

ダウンヒルが始まると、Megaのジオメトリーの良さが際立つ、480㎜のリーチ、440㎜のチェーンステーと相まって、バイクのセンターに立っている感覚が分かりやすく、高速域になっても、タイトなコーナーに入ってもバランスが取れていると感じる。

だが、一回目のライドを終えて、正直なところ、僕は満足していなかった。そのため、サスのエアを抜き、サスペンションのコンプレッション設定を弄っただけでなく、リバウンドのレートも上げ、再びコンプレッション設定に戻った。

ここまでやったところで、Megaは本当によくなった。トレイルのガタガタを取り除き、本当に静かになった。しっかりとした感覚があるだけでなく、トラクションのかかりも良い。特にリアエンドは小さな石や木の根の中でも本当にいい仕事をしてくれた。もちろん、より大きな障害物を乗り越え、リップに突っ込むのにも十分だった。バイクはエアを決める時でも軽快で快適、自分で出来ると考えているのよりもずっと上手に着地で来た。

高速でラフなシングルトラックに突っ込んでも、よく衝撃をいなしてくれるフォークのおかげでラインを選択するのが簡単だった。ブレーキから手を放して加速できるのも、このバイクなら出来るということが分かっているからだ。

リアに関しても同様だ、大きく角ばった岩の上に乗り上げてもなんら問題はこのおかげで攻めたライディングを擦ればするほどフィーリングが良くなっていくのだ。同様に高速コーナーでもリアエンドは最高だ。ミッドストロークのトラクションのおかげでもっとコーナーを攻められる。

寝かしたヘッドアングルとフロントエンドが十分な長さを持っていることで、自信を持って険しいトレイルに行ける。バイクのセンターに重心が乗っていることでフロントエンドに体重を移動し、分厚いトレッドを持ったタイヤをダートに差し込んでいけるし、リアエンドを振るのにも向いている。

まとめ

27.5インチのMTBに乗るのは本当に久しぶりだった。正直なところ、僕はこの27.5インチのMTBには疑念を持っていたことを認めざるを得ないが、このバイクは本当に衝撃的だった。

とにかく速くて楽しい、ジャンプにも向いているし、コーナリングも良い、リアエンドは安定感がある上、細かな遺物に対しても強いため、ハイスピードでもライディングに集中できる。

一方で、このバイクは疑いようのない「エンデューロバイク」で、楽しく、そして軽快だ。森の中で遊ぶのにもいいし、急峻でラフな路面を攻めるのにも良い。高速域でも安定していて、自信を持って走れる。サスペンションの調整幅も広く、荒れ果てたと言ってもいいレベルのシングルトラックでも問題はない、タイトな路面も簡単にクリア出来る。

多くのブランドが長いトラベルを持った29er一本に絞っている一方で、このMega275は27.5インチとやや小径のバイクであっても、速く、そして楽しいことからまだまだ居場所があることを証明してくれた。

Nukeproof Mega 275(クリックでWiggleに飛びます)

訳者まとめ

Wiggle、CRC専売ブランドゆえになかなか情報の少ないバイクではありますが、エンデューロのレジェンド「サム・ヒル」を擁するブランドだけに高い性能を持っているようです。

あ~小生もフルサス買ってればよかった~!

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