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Cerveloが2025モデルでCaledonia5(カレドニア)をモデルチェンジ! ストレージ&快適性マシマシに

Cerveloが誇る「モダンロード」カレドニアシリーズ、既存のエアロ、エンデュランス、オールラウンドの枠を横断する存在として人気を博してきた一台がモデルチェンジしたのでご紹介いたします。

https://www.bikeradar.com/news/2024-cervelo-caledonia-5

モデルチェンジの概要

Cervéloは、そのCaledoniaロングディスタンスロードバイクを現代化し、そのレーシング特性を保ちつつ最適化しました。

Cervéloによると、Caledonia 5は、ダウンチューブに収納スペースを追加し、タイヤクリアランスを36mmに拡大することで、速いペースでのロングライドに最適化されています。

ラインナップの中でもハイエンドなモデルには、よりエアロダイナミクスに優れたReserveホイールが搭載されています。

このアメリカのブランドのエンデュランスバイクへの小さな変更は、Caledonia 5の設計思想を反映しています。

「終日のライド、高速のグループライド、そして理想的とは言えない舗装路が特徴のルート」。

そのため、Caledonia 5は内部ケーブルルーティングを採用し、クライミングバイクであるR5とエアロロードであるS5のエアロダイナミクスに優れたチューブ形状を応用してドラッグを減らしています。

Cerveloの新型エアロオールラウンダー「R5」2022モデルの海外インプレ(11/7更新)

Cerveloが誇る新型エアロロード「S5」2023モデルの海外インプレ~ツールを制した高性能エアロロード~

このバイクにおいて、S5の影響はヘッドチューブの後方テーパー、トップチューブの角形の下側、ダウンチューブとフォークレッグの深さに明確に表れています。

Cervéloは、シートステイが下がっていることでコンプライアンスが向上していると述べていますが、最新のÁsperoほどではなく、Caledonia 5がセンチュリーライドやそれ以上の快適さを提供することに貢献しています。

しかし、Cervéloはさらに、Caledonia 5のダウンチューブはグラベルレースバイクよりも剛性が高く、ペダリング時により効率的な感触を提供すると付け加えています。

2024年のCervélo Caledonia 5ラインナップには、ShimanoとSRAMの完成車がそれぞれ2つ、3つラインナップされており、Caledonia 5 Rival AXSが£5,500 / $6,000でスタートし、Caledonia 5 Red AXSが£11,000 / $12,000でハイエンドモデルに位置します。

どこが変わったのか

36mmのタイヤクリアランス、ダウンチューブの収納、メカニックにとっての良いニュース

タイヤクリアランスが34mmから36mmに増加したことで、グラベルタイヤというよりも、よりワイドなロードバイク用タイヤを装着し、グリップと快適性を担保した低圧で走行できるようになります。

Cervélo Caledonia 5の上位4モデルは、現在Reserve 42/49 Turbulent Aeroホイールセットがアッセンブルされています。

後輪のリムハイトが高くなった(42mm→49㎜)ことで、ドラッグと重量が削減されたとされています。

Reserveの推奨するタイヤ幅範囲は、25mmのリム内幅に対して29-40mmです。

もう一つの顕著な変更は、内部の収納で、ブランドによると、インナーチューブ、小型マルチツール、CO2カートリッジを収納できます。

これはダウンチューブのボトルケージを持ち上げることで開きます。

さらに、CervéloはCaledonia 5の整備性を向上させようと試みています。

新しい分割式のコラムスペーサーにより、ブレーキやギアケーブルを切断することなくステムを交換できます。

Caledonia 5は誰向けか?

Cervéloは、Transcontinental Race(ヨーロッパを横断する4000㎞を超えるレース)のような超長距離イベントを速く完走したい人にCaledonia 5を提案しています。

レースをしない場合でも、Cervéloによると、Caledonia 5は「いかれたロングライド」に最適で、走行距離が三桁に及ぶ場合があります。

ありとあらゆる条件の下でも走り続けるサイクリストは、Caledoniaが泥除け用の取り外し可能なマウントを保持していることを喜ぶでしょう。

Caledonia 5はUCI公認レースでの使用が認められていますが、男子ワールドツアーや女子ワールドツアーでこのエンデュランスバイクを見ることはほとんどないと思われます。

CervéloがスポンサーするVisma-Lease a Bikeは主にS5やR5を使用してレースを行っています。

やや似た性格を持つバイクに「ソロイスト」があり、時折春のクラシックで登場しますが、それはエリートレベルの場合にCaledonia 5ではオーバースペックであることを意味するかもしれません。

例外として、Caledonia 5の広いタイヤクリアランス(36mm)が真価を発揮するかもしれないテクニカルなグランツールのグラベルステージや石畳系のクラシックがあります。

新型のジオメトリ

Caledonia 5のスポーティでエンデュランスなジオメトリは前世代から変わっていません。

サイズシート角 (度)ヘッド角 (度)チェーンステイ (mm)トップチューブ (mm)ヘッドチューブ (mm)フォークオフセット (mm)トレイル (mm)ボトムブラケットドロップ (mm)ホイールベース (mm)スタンドオーバー (mm)スタック (mm)リーチ (mm)
4874.570.541550289.5596076.5982.20712505360
517471.5415522109.9536076.5984.50752530369
5473.572415543136506074995.20784555378
567372415565162.35060741,012.30807580387
587372415581191.2506071.51,030.70834605396
617372415598217.5506071.51,047.80857630405

Rシリーズよりもヘッドアングルが緩く、ホイールベースが長いため、Caledonia 5のハンドリングはより遅く、乗り心地はより安定しています。

スタックはアスペロと似ており、アクセスしやすい乗車位置を提供します。

グラベルレースバイクと比較して、Caledonia 5のリーチは短く、ステムは長くなっています。

Cervélo Caledonia 5の各モデルと価格については以下の通りです。

Cervélo Caledonia 5 Red AXS

  • フレーム: Caledonia-5、カーボン
  • ホイール: Reserve 42/49 Turbulent Aero ホイールセット
  • グループセット: SRAM Red AXS
  • タイヤ: Vittoria Corsa Pro Control TLR, 700X30c
  • 価格: £11,000 / $12,000 / €12,999 / AU$16,500

Cervélo Caledonia 5 Dura-Ace Di2

  • フレーム: Caledonia-5、カーボン
  • ホイール: Reserve 42/49 Turbulent Aero ホイールセット
  • グループセット: Shimano Dura-Ace Di2 R9200
  • タイヤ: Vittoria Corsa Pro Control TLR, 700X30c
  • 価格: £10,500 / $12,000 / €11,999 / AU$16,000

Cervélo Caledonia 5 Ultegra Di2

  • フレーム: Caledonia-5、カーボン
  • ホイール: Reserve 42/49 Turbulent Aero ホイールセット
  • グループセット: Shimano Ultegra Di2 R8100
  • タイヤ: Vittoria Corsa N.EXT TLR G2.0, 700x30c
  • 価格: £7,400 / $8,700 / €7,999 / AU$12,000

Cervélo Caledonia 5 Force AXS

  • フレーム: Caledonia-5、カーボン
  • ホイール: Reserve 42/49 Turbulent Aero ホイールセット
  • グループセット: SRAM Force AXS
  • タイヤ: Vittoria Corsa N.EXT TLR G2.0, 700x30c
  • 価格: £7,400 / $8,700 / €7,999 / AU$12,000

Cervélo Caledonia 5 Rival AXS

  • フレーム: Caledonia-5、カーボン
  • ホイール: Vision Team i23 Disc
  • グループセット: SRAM Rival AXS
  • タイヤ: Vittoria Corsa Pro Control TLR, 700X30c
  • 価格: £5,500 / $6,000 / €5,999 / AU$6,900

まとめ:「オールロード」の完成形にまた一歩近づく

以前から領域横断的なロードバイクとしてサーヴェロの提唱する「モダンロード」の顔役だった一台、内部ストレージを装備してさらにエンデュランス、グラベル系に寄せてきたか……。

と、思いきや、フレームのチュービングとアッセンブルでエアロダイナミクスへの配慮もぬかりなく、UCI認証も得ているのでレースへの投入も可能、と今のところ想定しうる「オールロード」としては完成形に限りなく近いのではないかと思います。

今後のロードバイク業界は領域横断的、モデル集約的な感じでなんでもできるバイクに収斂していきそうだと言うのは毎度のお話ですが、レース向けの「エアロオールラウンダー」とホビー向けの「モダンロード」みたいになる未来がちろっと見えたような気がします。

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