ずいぶん前からチラ見せで我々をやきもきさせてきたCerveloの新型エアロオールラウンダー「R5」がついに正式発表!&欧米各社からインプレが続々と上がってきているのでシコシコと翻訳していきませう。
Cerveloから「R5」の新型が出るかも、フレーシュ・ワロンヌでログリッチが乗っていた? 5/30追記 ジロでは隠す気ナシ(笑
Cerveloの新型R5(?)ツールドフランスにて正規実戦投入か!?2022モデル発表間近!?
自身がS5に乗っているサーヴェロユーザーなのでかなり気になっていた一台です。
CyclingTipsのインプレ
https://cyclingtips.com/2021/09/2022-cervelo-r5-review/
とりあえずのまとめ
これは何?
サーヴェロのRシリーズの最新モデル。
主な特徴
700gのカーボンフレーム、超高剛性、より快適なフロントエンド
実測重量
7.55kg ( 54 cm, ペダルなし).
価格
8,400アメリカドル/11,600オーストラリアドル/8,599ポンド/8,799ユーロ。
いいところ
相変わらずの俊足ぶり
悪いところ
良すぎてエンジニアリングの限界が近い。
実走インプレ
GranFondoのインプレ
https://granfondo-cycling.com/cervelo-r5-2022-review/
インプレの概要
いいところ:非常に軽快なフットワークのヒルクライマー、下り坂での正確さ、平坦な場所でも上り坂でも、非常に効率的、人間工学に基づいたハンドルバー、優れた振動減衰性
悪いところ:56サイズで7.44kgと最軽量ではない
ライドインプレッション
クッソー!こいつ、動くぞ!
ー このバイクの加速とスピードほど、テストクルーの意見が一致したポイントは他にありませんでした-
サーヴェロの剛性へのこだわりが実を結び、R5は常に加速してくれるのです。
上り坂でクランクを回していても、ホームストレッチでビッグリングに乗っていても、R5はあなたがアタックをかけるのを待っています。
高速区間でも平地でも効率よくスピードを維持し、すぐに距離を稼ぐことができます。
峠では、座ってクランクを回したり、立ち上がってペダルを踏んだりするだけの簡単な操作でも、非常に軽快な足取りで登っていくことができます。
我々のテストライダーは、テストループにある地元の山の様々な勾配を登るのがこれほど簡単だと感じたことはほとんどなく、それはトレーニングによるものではありません。
まるで天国へ直行するハイウェイみたいだ
南チロルの山々を、新型Cervélo R5のように迅速かつ効率的に制覇することはめったにありません。
ひとつはっきりしているのは、R5は常にフルスピードかそれ以上で走ることが要求されるレーシングマシンだということです。
ゆっくり走っているとフロントが左右に傾くことがありますが、緊張感はありません。
少しスピードを上げて、R5が好む速度域に入ると、落ち着きと安定感が増し、自信が持てるようになります。
しかし、他のロードバイクのように、高速走行時にも簡単にステアリングを切ることができ、ライダーの過度な操作を必要としません。
テストライダーが喜んだのは、最も厳しいコーナーでも正確にラインを維持できることでした。
全速力で素早く方向転換したいと思いますか?
Cervélo R5は、下り坂で前後に飛び出し、長くてタイトなカーブの頂点を鋭い精度で通過するあなたのバイクです。
このブランドはその約束を果たしており、このバイクは登りだけでなく、下りでも最強の競争相手に対抗することができます。
このようなサラブレッドのレーシングマシンでは、快適性を犠牲にしなければならないと思っている人は、きっと驚くだろう。
とはいえ、表彰台獲得、最大限のパワー伝達、高効率を約束するバイクに奇跡を期待することはできないし、R5はオールラウンドなカウンターパートであるCervélo Caledonia-5と比べても、快適さでは到底かなわない。
Cerveloの新型エアロエンデュランスロード「Caledonia5」の海外インプレ
とはいえ、ボリュームのある700×25Cのヴィットリア・コルサTLR G2.0タイヤは、適度な振動減衰効果を発揮し、ジオメトリー、長いシートポスト、人間工学に基づいたハンドルバーの組み合わせにより、前後ともに良好なレベルの快適性を実現している。
身長1.83mから1.85mのテストライダーは、56サイズのライディングポジションがアグレッシブでありながら伸びすぎず、バイクとの一体感を感じていました。
特に、自社製のHB13カーボンハンドルバーのエルゴノミクスには感心しました。どのような手の位置でも快適なグリップが得られます。
我々はこう叫びました「よくやった、サーベロ!」
まとめ
新しいR5で、サーベロはプロとホビーレーサーの両方に絶対的な武器を提供するという正鵠を射ています。
56サイズで7.44kgという重量にもかかわらず、どんな山でも軽々と登っていき、どんな状況でも効率よくスピードを維持し、バランスのとれた快適な乗り心地に感心させられます。
R5は登り坂で脅威となり、競争相手の羨望の的となるだけでなく、下り坂では正確で信頼性の高いハンドリングを提供します。
まとめ:正統進化の一台
もともとが名作に数えられる一台でしたが、今回の完全内装&ディスクブレーキ化に伴ってそれを崩さなかったサーヴェロはエラい!
長く愛されてきたコンセプトを上手にまとめてきた感じですね。
ユンボとのパートナーシップでさらに「戦えるバイク」「勝てるバイク」のイメージがついてきました。
これはR5に限ったことではなく、現行のハイエンドバイク全般に言えることですが、良すぎて現状のエンジニアリングと規定では先が見えなくなってきているのも事実? ここからまだ進化できるのでしょうか、そっちのが気になります。