カンパニョーロの新型ホイールBORA ULTRA WTOの海外インプレ(翻訳記事)5/13追記

いきなりの発表でびっくりしましたが、先ほどカンパニョーロの新型ホイールBORA ULTRA WTおについて発表がございました。

これに合わせて、いくつか海外からもインプレがあがってきていますので、少しずつ翻訳していきます。

随時更新していきますので、お楽しみに

Cyclingnewsのファースト・インプレッション

https://www.cyclingnews.com/news/campagnolo-announces-new-bora-ultra-wto-wheelset/

このホイールに関しては、語るべき点が非常に多い。

ほとんどのブランドが新型のホイールを開発する際は、単にリムの内幅、外幅を変更し、シェイプを変更するだけにとどまってきたが、やはりカンパニョーロは一味違う。

ホイールを構成する要素の一つ一つを細部に至るまで突き詰めてきた。

興味深いのが、多くのブランドがそれ以上の幅を採用する中で、カンパニョーロは19cというリム内幅を採用しているのである。

彼らはこの幅が25cタイヤと組み合わせた場合、もっともエアロだと考えているのだ。

最初のひと漕ぎで、この違いはすぐに分かった。

回転は非常にスムーズで、軽く、風洞実験の結果なんてどうでも良くなるくらい素晴らしい走りだった。

スピードが低くとも、よく転がり、加速にも力が要らない、すぐにハブのノッチがかかるため、本当によく伸びた。

まだファーストインプレッションの段階だけど、ここまでのライドフィールは言うまでもなく素晴らしいものだったよ。

GRANFONDOのインプレ

原文:https://granfondo-cycling.com/news-campagnolo-bora-ultra-wto-wheels-2021-review/

BORA ULTRA WTOのインプレ

僕たちは幸運にもプレスリリースの前に新しいBORA ULTRA WTOの45㎜ハイトのバージョンを試す機会に恵まれた。

もし君たちが象徴的な「G3」のホイール組を好むのであれば、このホイールはドストライクな一本になると思う。

未塗装のヌードカーボンは光に美しく照り映え、ロゴはまさしく高級感を醸し出している。

また、カンパニョーロ社は、このホイールは25cタイヤに最適化されていると言っていたが、テストホイールは28cのシュワルベプロワンTLEが装着されていた。タイヤはわずかにリムからはみ出ており、若干の空気抵抗と引き換えに快適さを手に入れている。

ここで僕たちが考えなければならないのは、環境に合わせて、どのホイールを選ぶかだ。

33㎜ハイトなら、本格的な山岳コースに向いているし、60㎜で平地をかっ飛ばすのも気持ちがいいだろう。

そう考えてみると、我々がテストした45㎜ハイトのバージョンは一番「ちょうどいい」選択肢だと言えるだろう。

地形の変化にも対応できるうえに、剛性も十分で加速もスムーズ、その上、45㎜ハイトにしてはフラットなリムだが、十分にエアロダイナミクスに優れていると感じられた。

それから、ペアで1425gという重量は最新のBONTRAGER Aeorus RSL51やROVALのRapide CLXと比べても見劣りすることは決してない、彼らに山で後れを取るようなことはないはずだ。

BONTRAGERのニューホイール「AeolusRSL51」の海外インプレ(翻訳記事)

実走

カンパニョーロのローンチではParapera Atmosにこのホイールが装着されていた。総体としてみたときに、このホイールは振動吸収に関して、実にいい役割を果たしてくれたように思える。

大きめな段差でさえ、非常にバランスが取れた振動吸収力を見せてくれた。

ホイールは風切り音もなく進んだ。

特徴的なフリーホイールの音が少々気になる程度だったが、この辺は好みの問題だろう。

装着されていた12sのスーパーレコードEPSも問題はなかった。

とにかく、このホイールの第一印象は非常に良かった。

だが、競合のホイールと比較しての話は、これからになるだろう。

より多くのテストが必要だ。

カンパニョーロにも時代の流れが……ディスクブレーキオンリー&チューブラーオプションなし

カンパもトレンドに乗ってしまった! 確かに25cというタイヤ幅に最適化された19cというリム内幅(45㎜ハイト、60㎜ハイト)というのは、少し細いかもしれないが、33㎜ハイトのモデルでは、競合のホイールのようにしっかりリム内幅を21㎜まで拡張している。

ブレーキといい、タイヤといい、現代のトレンドに追従しているのは間違いない。

そして何と言っても、このホイールはディスクブレーキでしか使えないのだ。

そして、クリンチャーか、チューブレスかしか選ぶことが出来ない……。

こういうトレンドはROVALやBONTRAGERの前例があるけど、まさかカンパもこれとはね……

山岳派のローディーの皆さんは主に重量の面でチューブラータイヤとリムブレーキのホイールを欲しているはずだし、カンパはこのカテゴリーでも素晴らしい実績をあげてきた(訳者注:ハイペロンウルトラとかね)。

しかし、新しいハイエンドモデルにはそれがないんだ……。

DTスイスがARCDICUTエアロホイールシリーズを2021年モデルでリニューアル!

結論

このBORA ULTRA WTOに使われている技術は、どれをとっても興味深い。

しかし、流行のスーパーファットリムにワイドタイヤという組み合わせは取り入れていない。

確かにホワイトペーパーの上では、DTスイスやROVAL、BONTRAGER、ROVALといったより高値のホイールたちと比肩しうる性能を持っていると言えるだろう。

45㎜ハイトのホイールに関して、我々はとてもいい感触を覚えたことは間違いない。

より詳細な比較検討に関しては、もっとたくさんのテストが必要だろう。

Bikeradarのインプレ(BORA ULTRA WTO45)

ホワイトペーパーだけ見れば、このホイールはより速く、より軽く、より硬く……そしてよりエアロになったらしい……。

ルックスに関しては疑う余地がないほど美しいのは認めよう。

すべてのパフォーマンス面でのアップグレードはこの新しいホイールにまとめられている。

僕はシーズンの初めにこのホイールを試すことが出来た。

昨年はと言えば、まったく混沌としていて、STARAVAでPRをはじき出してもいないし、たくさんのKOMを取得するなんてもってのほかだった。

しかし、この新しいホイールで長く走っているうちに気付いたことがある。

それほど頑張っていないし、なんなら頑張れないはずなのにもかかわらず、ライドの平均速度が著しく上がっていたのだ。

このホイールはシンプルに速く転がり、そして滑らかだ。そして横風の中でも安定している。

加速も素早くてすぐにスピードに乗ることが出来る上に、高速のコーナーでも狙った通りのラインをトレースできる。

さらに言えば、太陽の中でまぶしくなり過ぎない程度に光り輝いてくれるのだ。

お値段のお話

勿論3150ポンドという値段はお世辞にも安いとは言えない。

しかし、このホイールはすべてヨーロッパで生産されている(僕がテストした個体はイタリア産だった、多くはルーマニア産らしいのだが)

そして、これまでのカンパニョーロのホイールを遣ってきた経験から言うと、これらのホイールはかなり頑丈だ。

だから、このホイールもきっと長年に渡って素晴らしい性能を発揮し続けてくれることだと思う。

今のところ僕が引っかかってるのは、タイヤを前26c、後28cから前28c、後30cでテストしてみたい、ってことくらいかな。

きっと少しではあるけどエアロダイナミクスが向上するはずだ。

しかし長い冬が終わって、折角ところどころのグラベルが乾いてきたから、あの石畳やグラベルに帰る時間が来たんじゃないかって僕は思ってしまう……

BORA ULTRA WTO45 実測重量は1423g(フロント654g、リア764g)

国内通販でもけっこー安いです

値段が高いんで、こんなん買えんわ(貧乏サラリーマンぼく)と思っていましたが、国内通販結構攻めたプライスタグです。

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