(翻訳記事)Cerveloのピュアレーシンググラベルロード「Aspero5」の海外インプレ(動画リンクあり)

昨日記事を挙げたサーヴェロの新型グラベルレーシングバイク「Aspero5」ですが、さっそくインプレがあがっていたので翻訳いたします。

概要はこちら↓

Cerveloから新型グラベルバイクAspero5が登場!2022年モデルでよりエアロで、軽く、完全内装に!

CyclingTipsのインプレ

元ネタ:https://cyclingtips.com/2021/04/cervelo-aspero-5-gravel-bike-review/

英語ですが動画もあります

英語ですが、一応動画もあります。立体のアスペロ5のかっこよさを感じるためにもぜひ見てください。

実走インプレ Asperoは知っている、だが新型はもっとスムースだ。

「オフロード向け」のカテゴリーでありながらも、Aspero5は驚くほど舗装路での走りが良い。

良い「ロードレーサー」の条件であるハンドリングもクイックで、スリルを感じることが出来るのだ。

試乗車のセットアップはエアロホイールに30㎜のタイヤで、ホイールベースと一部のギアに関してはグラベル向けだが、それ以外の点では妥協していない。

フレームの剛性感と快適性

フレームは硬く、パワーをかけてもしっかりとしていた。

確かにもっと硬いバイクはいくらでもあるが、その中に入れても、見劣りしないだけの剛性感があった。

剛性とのバランスをとることは、多くのグラベルバイクにとっての課題だ。

オンロードでは確かに硬いほうがキビキビと走れるため、有利かもしれない。

しかし、路面がオフロードに近づくにつれて、その剛性は不快感と疲労へと繋がってしまうのだ。

オリジナルのAspero を数年前にレビューしたとき「サーヴェロはかなりオンロード性能に偏重しているな」と感じたものだった。

完成車付属のアルミのハンドルバーもシートポストもこの状況を改善するのに何の役にも立っていなかったしね。

Aspero5はオリジナルと同じくらい硬い、しかし、コックピットのコンポーネントの変更によって、ライドクオリティは驚くほどによくなった。

SP19のカーボンシートポストはRシリーズのバイクの快適性を上げるために導入されており、しなりこそ少ないものの、喜ばしいアップグレードだと言えるだろう。

似たようなことはハンドルバーにも言える。

AB09Fハンドルバーは硬い、しかし、トラディショナルなアルミの丸ハンドルよりは全然いい、このバーはややステムより高い位置で、十分なエアロ効果を発揮してくれる。

そしてこれは個人のセッティングによるところもあるが、スイープが入っていることで、快適性は大幅に向上されている。

向かい風の中で一休みするときでも、ヒルクライムで上り坂と戦っているときでも快適だ。

バーのスイープは4度、121㎜とかなり浅いドロップに一般的な80㎜のリーチを兼ね備えている。

僕にとってはかなり自然なセッティングだ。

しかし、16 °のフレアはやはり気に入らない。

これがあることで「ロードバイク」ではなくオフロードを走るグラベルバイク「らしさ」が出るのは間違いないのだが……

かといって、僕がグラベルを走っているときにトラディショナルなハンドルが恋しくなるかというと、そんなことはあり得ない。

この新しいハンドルバーのフレア部分は実に8㎝と広く、安定性とコントロールを得ることが出来た。

そしてハンドルの形状がシマノGRXのレバーにはぴったりだった。

僕は多くの人がグラベルロードではフレアバーを気に入ることを知っているし、グラベルバイクのフィーリングがロードバイクに近いことを望む人が多いのも知っている。

僕はどちらかというと後者のため、サーヴェロがこのバイクを作ってくれたことには素直に賛成だ。

しかし、全面的に肯定しているわけでは断じてない。

僕の意見に賛同してくれるのは「一台でなんでもできるドロップバーの自転車」が欲しい人であり、お前の意見は違う、というのは「高速でグラベルに突っ込むことが出来るグラベルレーサー」が欲しい人だ(今回、サーヴェロの開発動機は後者のはずなのだが)

ハンドルバーとシートポストのおかげで、Aspero5 は僕を衝撃から遠ざけてくれるようになったと思える。

そして今度は、起伏の多い地形でバイクをよりハードに走らせることができると感じた。

少なくともある程度までは、これはまだかなり硬いバイクだ。

いくつかの簡単なコンポーネントの変更で、通常のAsperoから改善された乗り心地を達成できることは注目に値するが、そんなことをしなくてもAspero5なら準備ができている、というのは素晴らしいことだ。

より軽いフレームとよりエアロなフロントの乗り心地についてはまだ触れていませんが、率直に言って、どちらも大して重要だとは感じられないんだ。

すべての条件が同じであれば、重量が軽い方が良い。

この点で、Aspero 5は通常のAsperoよりも約110ポイント(1グラムの場合)優れている。

インテグレートされたフロントエンドの方が速いと確信しているけど、通常のライディングでは感じられない。

しかし、注目に値するのは、提供される純粋でクリーンなルックスであり、それ自体がプラセボ効果を生み、パフォーマンス改善の価値があることです(きれいなバイクだとやる気が出るもの)。

私の54cmの試乗車は、ペダルレスで8.27 kgでしたが、タイヤにはかなりの量の液体が付着していた(走行中についてしまったもの)。

Shimano Ultegra Di2コンポーネントと同等のGRXを装着したバイクは、間違いなく軽量化できましたが、私のテストライドでは、コンポーネントの一部を変更したいと思うような明白な弱点は見つかりませんでした。

Shimano GRX RX815は、Ultegra Di2の完璧なシフトと、オフロードライディングに最適化されたエルゴノミクスの改善、ブレーキレバーのレバレッジの向上、より賢明なギア比を効果的に融合していう。

フロントダブルはワンバイより重いかもしれないけど、このバイクがロードとオフロードの使用を切り替えるのに役立つことは大きなメリットだ。

48 / 31Tチェーンリングと対応する11sの11-34TのHG-800カセットを装備している。急な砂利道を探索するのにも、巡行にも快適なこのギアリングレンジが大好きだ。

バイクは、Cerveloの姉妹ホイール会社であるReserveのホイールを装備している。リザーブの名前は、共同開発者であるサンタクルスバイクに関連するカーボンホイールブランドとして最もよく知られているが、最近、ラインアップは700cにも拡大した。

これらのホイール(この場合は1,800米ドルで販売)は、モダンな24 mmの内幅、ほぼすべてのクリンチャータイヤとチューブレスタイヤで機能するセミフックリムデザイン、軽量な1,563 gの重量、 および簡単なチューブレスセットアップを含む、多くのポイントを押さえている。

リムの形状は、四角いエッジが高速で衝突したときにタイヤを挟まないようにするのにも適しているようです。

問題が発生した場合のための非常に寛大な生涯交換保証もあります。

さらに良いことに、DT Swiss 350ハブは、最軽量ではありませんが、最も信頼性の高いオプションの1つであり、24本スポークホイールの製造品質も安定しています。

まとめ:このバイクに五つ星を進呈したい

CyclingTipsではバイクを星5つ中いくつかでの評価はしませんが、もし仮に評価するとしたら、Aspero5は信じられないほど高い評価を受けるでしょう。

これは、以前に賞賛を送ったAsperoの新型で、より洗練された、よりスムーズな乗り心地の、よりプレミアムなバージョンのバイクであることを考えると、それは理にかなっています。

Asperoが私たちのお気に入りのロードバイク寄りで最も高速なグラベルバイクの1つである場合、Aspero 5は確かに、より予算のある人が利用できる、パフォーマンスに重点を置いた、しかも用途の広いマシンの1つです。

Aspero 5は、さまざまな地形にすばやく取り組むための、非常に礼儀正しいバイクの1つです。

私の目には、それはかなりゴージャスに見えることもあります。

完璧なオールラウンドバイクが存在する(または可能でさえある)とは思いませんが、存在する場合は、おそらくAspero5によく似ているでしょう。

欲しいかって? ええ勿論、このバイクが欲しいです。

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