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ピナレロの新たなる教理──DOGMA F12の発表と令和のはじまり──

どうも、せんちゃんです。

今日から令和! 天皇の代替わりはまぁいいとして、秋篠宮様周辺のキナ臭さに関するゲスめのニュースから目が離せません。

さて、そんな令和の初日である今日、前々から出る出る言われていたピナレロの新作ドグマ、F12が発表されました。改元のタイミングとは中々憎い演出です(新チーム発足が昨日だっただけ)。

というわけでちょっとこれについて、なんでこんなんわざわざ書くかというと、こないだアップした「自転車雑誌」創刊号でF10について書いた矢先にこれだからです。モデルチェンジ速すぎるんじゃ、遅筆&編集さぼりがちだから間に合わんのやボケ(ブチギレ)

チームスカイ改めチームイネオスの絶対王政

かねてから2020年でのスカイからのスポンサー契約打ち切り云々で話題となっていたチームスカイ、ようやく絶対王政が終わってツール観戦が盛り上がるのかとニワカながらに思っておりました。

フルームも、トーマスも、ベルナルも、クウィアトコウスキーもソーサも、モスコンも、ゲオゲガンハートも雇ってる金なんかないから一気に選手放出でいろんなとこに散らばればそれはそれでロードレース激アツやん、とか思ってましたが、スカイと同規模、いやそれ以上の資本力を誇る企業がバックについちゃってまぁ大変、しばらくの間スカイ改めイネオスの絶対王政は続きそう……

ドグマF12、ぱっと見では?

というわけで本題に、つい先ほど発表されたドグマF12、なんでF11じゃないの? ってなりますが、ピナレロ的にはF10X-lightがF11、だから今度はF12、ということみたい、納得。

こっちが新しい方
古い方

比べてみるとこんな感じ、はえ~随分違うぽく見えますね。

フォークの有機的感が若干減って、トップチューブがウィリエールのzero.シリーズみたいな中折れ入りになってます。そのほかは……シートステーのカクカク感が増したような……全体的にf10の生物的なフォルムをブラッシュアップしたらカクカクした、みたいな感じでしょうか。

ドグマF12はF10からどれほど進化したのか

まず、エアロ効果から、全体で8wの削減だそうで、それを成し遂げたのは新しいMOSTのハンドル、TARON ULTRAで-5%、フォークとフレームで-7.3%、トータルで8wとのこと(時速40㎞/hで走行時、意外と現実的な数字)

次に剛性、ねじれ剛性をF10比で10%低減し、横剛性はなんと10%アップ! まぁ最近の風潮として剛性が〇〇%アップ! は賛否両論ですが……

そしてこれらのエアロ、剛性アップを下支えするハンドル、MOST TARON ULTRAは前述の通り空気抵抗を5%削減しただけではなく、重量も10%軽くなっております。そんで剛性は8%増し、各社サイコンのマウントにも対応、やりたい放題です。

さらにディスクブレーキバージョンでは念願のケーブルフル内装を叶え、リムブレーキバージョンにおいてもケーブルの露出を1本に抑えたとだけあって企業努力を感じます。

因みにリムブレーキ仕様はダイレクトマウントブレーキを採用、ディスクではなくとも制動力を大幅に向上させています。ブレーキング時のねじれは40%削減、もう何言われても驚きません。

こんなかんじの内装、めんどくせ

さほど詳しくもないスペック

取り敢えず重量はリムブレーキ仕様で820g(未塗装時、サイズ不明)ディスクブレーキ仕様で840g(こちらも未塗装時、サイズ不明)まぁ、軽いわな。どーせX-light仕様が出ると思うので、全国8000万のピナレロファンの皆さんはF12を買うか、軽いのを待つか、両方買うかしてください。

タイヤクリアランスは28cまで、滅茶苦茶太いのは入らないみたいです。

相変わらずBBはイタリアン、変にプレスフィットにするよかこの方が安心って人も多いはず、自分でいじらんから知らんけど。

そしてちょっと注目なのが、テーパードヘッドチューブをやめたこと、今までは上下異径のヘッドで剛性を高めていましたが、まさかのタイミングで上下ともに1-1/2にしてます。最近のカーボンバイクだとchapter2のhuruなんかがそんな感じでしたが、こちらはどんな理由があるのでしょうか、設計の段階で剛性の調整がうまくいった? アワーグラス型のヘッドチューブを作る上で邪魔だった? あるいはケーブル内装のためのスペースを作ったか、考えられるのはこの三つですね。

他はいつも通り……なのか? 一応ボトルケージの位置を変えられるようになっているそう。

ディスク仕様はスルーアクスル12×100mm、12×142mmのブレーキローターはマックスで160㎜でフラットマウント、とトレンドに合わせた規格

サイズは13種類、そんで組み合わせるハンドルが16種類の選択肢あり、結果203通りのサイズを選べることになる。大体の人は満足できそう。

まとめ、これは強い(確信)

既に完成の域にあったドグマF10、二年の間にまた弄って、また強くなって帰ってきた。さらにイネオスとしてのチーム存続とあって、令和の最初からやらかしてくれるな、という印象です。

最近のイノベーションはまったく速くて敵いません。常に最新機材を使い続けられるプロはいいにせよ、趣味でロードに乗り、たまにハイエンドで贅沢をしたい派のお父さんたちは首が回りません。開発速度の向上は一長一短ですね。

小生なんかの愛機はビアンキのエントリー台湾カーボンですが、既に登場から6年経っている「過去の遺物」みたいなフレームです。

誰か「未来のスーパーエキセントリックハードパンチャーに闇の力を与えてみた」みたいな感じで高級機材をぽーんと小生にくれませんかね?スポンサー、機材のサポート、待ってます(迫真)

結局、これで締めたかっただけかも(笑)

現実問題として、提供欲しかったら底辺ロードバイクブロガーなんかやってないで一気にバズって人気者になるしかないよね! 無理!

↓後継機のDOGMA Fのお話はこちら

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