どうも、せんちゃんです。
いやーようやく発表と相成りましたね。新型エモンダ、なんか最近はちょっと噂になって皆が焦らされて購買意欲を煽られつつあるところで発表をかまして盛り上げてくるスタイルが一般化してきてます、
というわけで早速上がってきたインプレをご紹介、小生自身も次のメインバイク候補として注目しております。
bikeradarのインプレ
元記事はコチラhttps://www.bikeradar.com/reviews/bikes/road-bikes/trek-emonda-slr-9-etap-review/
まとめると:現代のレースバイクに必要な要素が全て揃ったバイク、オールラウンドに速く、ハンドリングにも自信が持てる、そしてとてもとても軽い。
いいところ:軽い、ハンドリングが素晴らしい、アッセンブルも上々
悪いところ:硬いので路面が荒れていると25cタイヤだと厳しく感じる。
トレックは軽量クライミングバイクの「エモンダ」シリーズの第三世代としてこのバイクを発表した。この羽のように軽いバイクは、さらに空力性能まで手にすることになったのだ。
実走インプレ
走りだすと、このバイクは軽量バイクの典型のように感じられ、短いホイールベースと軽さからくるシャープなハンドリングはまさに「オールラウンドバイク」であると感じさせてくれる。
トレックは実験によってヒルクライムにおいても空力性能が重要であることを証明した。フレームのチュービングによって大きなメリットが生まれることを証明したのだ。勿論、そうした実験で得られた結果をバイクに乗っているときに実感することは難しい。
しかし、このバイクは一晩で君をあのアルベルト・コンタドールにはしてくれないにしても、ヒルクライムにおいて、確かなメリットを感じられることは確かだ。
しかし、以前のバイクと比べてかなりコントロールしやすくなったとも感じるよ。以前の軽量バイクと言えば、重量に感動してヒルクライム性能を確信し、実際にバイクに乗ると驚くほど硬いフレームと冷えた麺類のようなカチカチのフィーリングに圧倒されたものです。
新しいエモンダはここでテストしたバイクの中で最も快適だとは言えません。これは後述しますが、二兎を追って一兎も得られないような状況を避けることに繋がりました。
フレームは過度に硬すぎることなく、反応性は高いです。軽さはシャープなハンドリングと安定性を高めることに繋がり、総体として見た時のバランスが整ったバイクになっています。
25cはもう古いかもしれない。快適性について
エモンダはフロントとリアの両方にISOSPEEDを備えたドマーネや本格派エアロバイクでありながらも快適なマドン(私たちのスーパーバイクアワード2020にノミネートされました)に比べて、快適性の面で言うといつもラインナップの中で最も「硬い」バイクでした。
実際問題として28cタイヤを付けた前世代のエモンダと比べて、新しいコットンの25cタイヤを備えた状態だと、より硬く感じます。
25cタイヤは滑らかな路面だと素晴らしく速いですが、一方で自宅周辺の道路で見られるようなアスファルトのごつごつした路面ではそれほど良くありません。
とはいえ、エルゴノミクスに優れている新しいアイオロスRSLハンドルはドロップ、上ハン、ブラケット、どこを握っていても微振動の吸収性には優れています。これは素晴らしいボントレガーのバーテープに寄るところも大きいのですが……
リアではボントレガーのショートサドルであるアイオロスプロが採用されていますが、とても快適で、必要だと思う部分には適切にパッドが配置されています。
このようにコンタクトポイントに優れたコンポーネントが装備されていても、やはり私は25cタイヤを28cタイヤにしたいと思います。
より速く、そして十分な快適性を得るために数グラムを犠牲にすることを嫌だとは思いません。
例えばボントレガーのR4クラシックタイヤは55gの重量増にとどまりながらも、完全に上位互換として機能してくれるでしょう。
現時点での総評
まだ11時間しか載っていないので、完全に判断を下すには時期尚早ですが、とりあえず第一印象は非常に良好です。
このバイクには現代のレースバイクに必要なモノは全て備わっています。
剛性、反応性、そして非常に軽量でありながら、エアロダイナミクスにも優れており、ハンドリングの面でも自信を持たせてくれます。
軽量になったことでドマーネやマドンのような快適性は捨象されてしまいましたが、28cタイヤにすれば幾分かは良くなります。
空力性能、軽量、微調整されたハンドリング、ディスクブレーキによる優れたコントロールなど、現代のテクノロジーのすべての利点を取り入れると、レースバイクの未来は非常に明るく見えます。
Velonewsのインプレ・レビュー
基本情報:新しいインテグレーテッドバー/ステム、完全内装のケーブルルーティング、エアロなチューブシェイプ、新しいアイオロスホイール、スラムAXS。
いいところ:ジオメトリーのアップデート、圧倒的に軽量、神経質になる必要が無いけどしなやか
悪いところ:タイヤの耐久性が低い、ハンドル周りが固定なため弄れない
とりあえずの見解:エモンダのアップデートは我々にとってもドエライ一撃、トレックは自らの手でこのカテゴリーの勝者になったと言ってもよいだろう。インテグレーテッドバー/ステムは素晴らしい。
しかし、本当に良くなった部分は恐らく新しく採用されたH1.5のジオメトリーだろう、このジオメトリーが新型を旧型と同じくらいアグレッシブでありながら高い反応性を持ったものにしてくれている。
そして、軽量なフレーム構造と快適なライド、エアロチュービングがこのバイクをトレックのハイエンドクライミングバイクとして、ただ「良い」バイクから「素晴らしい」バイクの高みへと引き上げてくれた。
レビューしたサイズは56 重量は6.79㎏ 値段は130万円ちょい
乗車インプレ
まず、これだけは明白だ。
新型は旧型よりも「良い」、走りだした瞬間、それは一目瞭然だった。
ジオメトリーについて
私は旧エモンダの窮屈なジオメトリーに随分と悩まされてきた。フロントトライアングルは小さく、リアは間延びしたように長い。そのせいで何度もタイヤにつま先が当たり、許容できる限界を超えていた。
確かにしなやかで運動性能も高かったが、その運動性能に問題大アリでブチギレそうだった。
しかし、新型エモンダではそれらの問題を悉く解決してくれた。主にジオメトリーをH1,5 フィットにしたことが理由だ。
そしてこのジオメトリーはものすごく私に合っている、まさにピッタリだ。
元々「遠く」「低く」のポジションを取るのが好きで、特にスプリントの場面ではそうだ。
しかし、普通に乗っているときに関してはちょっとした入力でハンドルが動くのは好きじゃない。
新しいジオメトリーはヒルクライムでの運動性能と荒れた路面での快適性の両方を解決してくれた。
そしてつま先がタイヤに当たってしまうことだが、全く無くなったわけではないが、目に見えてその回数は減った。ただ低速でのコーナリングはちょっと気を使うけどね。
アッセンブルについて
本当に素晴らしいパーツを付けていて豪華なバイクだと思う。
タイヤが二回のライドでダメになったけど、別に驚かなかった。性能は素晴らしいのだが、耐久性がイマ三といったところかな。
一方で、新しいアイオロスRSLホイールには正直に驚かされたと言っていい。
路面追従性が高く、剛性が高い一方で、脚に来るような嫌な硬さはない。テストライドの中ではダウンヒルの最中に横風にもまれることがあったが、大体の風向きと路面のコンディションにおいて、このホイールはすごく安定していた。
快適性について
トレックのシートキャップシステムは「シートマスト」の悪いところを取り去ってしまったように思える。
シートチューブは前後にしっかりとしなってくれている一方で、キャップ自体は独立していることでバイク全体の剛性を損なうことは無い。
正直ちょっと懐が深すぎるような気もしたけど、そんなことは大したもんだいじゃない。
カラーリングとお値段について
テストバイクはプロジェクトワンの塗装がしてあって、キラキラした紫にピンクのロゴが映えるバイクだった。とても綺麗な塗装で光の当たる角度によって見え方が随分と変わった。この塗装はお金を払うに値するね。
そして気になるお値段だが……流石にちょっと高い、130万円はする。
新型エモンダの評価
新型は旧型より圧倒的にいい。
トレックのクライミングバイクとしてしなやかさと運動性能を兼ね備えていながらも窮屈でつま先が頻繁にタイヤに当たるようなこともないため、純粋にヒルクライムを楽しむことがことが出来る。
そして新しいインテグレーテッドハンドルはイカした見た目とフィーリングに寄与している。もう少し調整幅がありケーブルルーティングがやりやすいほうがいいかな、とは思ったけど、概ね僕はこのハンドルを気に入っていて、とても快適だと思うから文句はない。
トレックがこのバイクにもたらした進化は素晴らしい、この素晴らしさは一見しただけでは伝わらないかもしれないが、確実に先代よりも優れていて、且つアッセンブルも完璧だと言えるだろう。
また欲しいバイクが増えてしまった……
価格とかも考えて、スコットのアディクトでいいかな、とか思っていたのですが、こうもいいバイクばかりだと目移りしてしまいますね。
まだまだ先は長いので、ゆっくり考えましょう。本番は新型デュラエースが出てからです。
ホイールに関してはコチラ
Bontragerの新型ホイール、AeolusRSL37の海外インプレ