先日UCI認証フレームリストのお話で出てきたCANYONの新型Ultimateが早速お目見えしたので、そちらのご紹介です。
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もっとガッツリなモデルチェンジかと思いきや、意外と控えめです。
クリテリウム・デュ・ドーフィネで目撃された新型Ultimate
本日の山岳ステージでエンリク・マスが乗るUltimateは、キャニオンの軽量クライミングバイクです。
このレースでは、トレックの新型マドンも目撃されており、そのワイルドな外観が話題となったばかりです。
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シートチューブに穴をあけるなど、シートポストのデザインも一新されています。
一方で今回のCanyon Ultimateは、より繊細な変更が施されています。
大きなニュースは、キャニオンがエアロコックピットのデザインとして開発したクイルスタイルのステムを統合し、Aeroadで同様の設計としていることです。
さらに、ステムやトップとフードやドロップを分離することで、コクピットの幅を調整することも可能になっているようです。
Aeroadと同様、ハンドルバーの外側を3段階にスライドさせ(または完全に取り外して)、3つのプリセット幅に移行することができます。Masのバイクがどの設定になっているかは不明です。
その他の変更点は、シートポストとシートチューブの部分です。
以前はシートチューブが後輪のカーブに沿うようにわずかにカットされていましたが、現在はそのようなことはありません。
この場合、シートチューブはボトムブラケットからトップチューブまで直線的になっているように見えます。
後輪との隙間も若干大きいようで、これはシートチューブがより前方に位置しているか、チェーンステーがより長くなっているかのどちらかだと思われます。いずれにせよ、以前の32mmよりもタイヤクリアランスが大きくなっているようです。
また、前モデルでは丸みを帯びたキャニオンS13 VCLS CFポストが装着されていましたが、新型アルティメットではD型シートポストが装着されているようです。
ドロップシートステーは従来どおりで、この接合部の前方にはシートポストクランプを兼ねたコンペンセーション・トライアングルが設置されています。
また、トップチューブ上部には「CFR」のブランドマークがあり、これがブランドの最高仕様のカーボンファイバーであることを物語っています。
エアロな一体型ハンドルを搭載しており、ヘッドセットを見ると、キャニオンがエアロードのクイルステムを踏襲しているように見えます。
CANYON AEROAD CFR (キャニオンエアロード)2021モデルの海外インプレ
ボルトが2本見えることからも、ハンドル幅が調整可能であることは間違いないでしょう。
また、フォークのクラウンには、下方に向かうにつれてわずかなエッジが見られます。
その理由は定かではありません。
空力的な効果なのか、それともワイドタイヤを履くためにフォークを広げた結果なのか……。
下のタイヤクリアランスの画像を見る限り、私たちは後者だと推測しています。
その他としてはチェーンステーやドロップアウト、BB付近の集合部についても微妙な変更が施されているように見えます。
まとめ:変更は地味だけど、性能はいかに
ほぼ7年ぶりのモデルチェンジでしたし、一時世界最速の座を手に入れたAEROADを作ったCANYONでしたから、新型がどんな形になるのか期待大でしたが、意外と変更点は地味でした(個人の感想です)。
それだけもとのUltimateの完成度が高かった、ということでしょうし、写真だけ見てパッと分からないフレームのチュービングなどで確実に空力に関しては追い込んできていると思うのでその辺に関しても期待大です。
いずれにしても続報を待つべし、という感じですので、また何かあればご紹介します。