どうも、せんちゃんです。
ちょっと気になる記事を見つけたので少し、もしや、ガーミン新型のペダル型パワーメーター出す気? という感じです。
元ネタhttps://road.cc/content/tech-news/are-garmin-vector-power-pedals-coming-road-bikes-273653
ガーミンのパワーメーターと言えば……
【国内正規代理店商品】GARMIN ガーミン Vector 3 新品価格 |
ペダル型のパワーメーターを各社出している中でガーミンが出しているのはVector™シリーズ、片側、両側問わず発売中です。やや電池の接触が悪いのが玉に瑕らしいですが……
パテントに新型の兆し
先日ガーミン社によって取得されたパテント、そのイラスト部分がコチラだ。
とにかく注目して欲しいのはclipーoutの文字だ。
まずは左の画像、ペダルから足を離した回数、時間、そして割合を事細かに記載している。
そして次に右にはマップが示されているが、ここでは地図上のどこでペダルから足を離していたかが記録されている。
これはつまり、新しいパワーメーターがクリートのイン/アウトをセンサーで認識し、それをデータに反映していることを示唆している(当たり前だが)
こちらの画像では何をセンシングしているのかについてがなんとなく分かるような分からないような気がするが、とにかくライダーの脚の状態を記録してくれるようだ。
こんなことしてどうするの?
ここで疑問なのがコレだ。少なくとも普通にロードバイクに乗っている限り、ペダルに足をのせている/いないなんて正直どーでもいい。
これは小生のようなポンコツ通勤ローディーに限ったことではない、乗鞍やらおきなわやらを目指すハイアマチュアやツールを走るプロにだって至極どーでもいい。
だって一回付けたらなんかの理由で止まるまで外さないじゃん! というわけである。
ここから推測されるのは、コレがオフロード用に開発されている可能性である。唯一と言っていいが、ペダルのつけ外しが問題となる自転車競技がある。
シクロクロスだ
この競技は唯一競技中にクリートのつけ外しを行う、走行不能のマッドセクション、壁のような旧坂、走ったほうが速い砂地、障害物……それらを避けてバイクを担いで走る、それがシクロクロスである。
この新しいパワーメーターはこの競技に最適化されている可能性すら存在する。
シクロクロスでの有用性
まず、どれだけ担ぎ走りのトレーニングが必要かが分かる。
シクロクロスにおいて担ぎ走りは滅茶苦茶重要なファクターとなりうる。乗車不可能と判断すれば即座にバイクを降りて走らなければならない。そうなったときは「走力」がものを言う。その時のことを念頭に置いてのトレーニングが可能になる。
そして次に、どこが乗車可能/不可能かを見極めることが出来る。
マップのことを考えてもらえれば分かりやすいが、シクロクロスのような周回レースでは周回を重ねるごとに勝手が分かるようになり、レースを優位に進めることが出来るようになる。
それを個人の感覚ではなく、データの蓄積で補うことが出来ればどうだろう、「慣れる」よりも手っ取り早くデータを見て判断を下せば練度に関わらず効率は飛躍的に向上する。
ランニングダイナミクスとの連携も視野に?
ここまで話をしてきて、シクロクロス/オフロード向けであることは明白だが、ここで気になるのは既存サービスとの融合だ。
ガーミンは既にランニングダイナミクスをデータ化している。それがこのパワーメーターでのセンシングと融合したら……?
まだはっきりとしたことは分かってはいないが、その可能性は十分に高いと言えるだろう。
データ、センシング、IOTが切り開く自転車競技の未来はどちらだ?
ここ数年のIOT化の進行がついに自転車にまでやってきた感がある。
パワーメーターですらエポックメイキングな製品であったことは言うまでもない。
しかし今度はクリートのイン/アウトまでセンシングされるとあれば、俄かに競技が情報戦、電子戦の様相を呈してくる。
長年プロたちはパワーメーターの使用可否を論じてきた。
過度な電子化、データ化は競技にある「血の通った」部分を捨象してしまうかもしれない。行きついた先に人間の身体が織りなす芸術性はあるだろうか、そして観戦の楽しみは……考えさせられる内容である。