どうも、せんちゃんです。
ここのところアルバイト先の塾のSEOにかかりっきりでこっちの更新が滞り、塾のサイトのアクセス数と反比例する形でこっちのアクセス数が落ちてます(笑)
ま、このサイトは趣味なんでいいっちゃ良いんですが(冷静)
そんなこんなで、今日は久しぶりの更新、いぶし銀なイタリアンブランド「ウィリエール」からお買い得エアロロードが登場です!
元ネタhttps://www.bikeradar.com/news/2021-wilier-cento10-sl/
そもそもウィリエールって?
日本では中々マイナーなイタリアンメーカーです。日本でイタリアンバイクと言うとデローザ、コルナゴ、ピナレロの御三家とビアンキが有名ですが、ウィリエールもビアンキとまではいきませんが、御三家よりも歴史のあるブランドです。
小生個人的には「いぶし銀」なイメージがありますが、レースでの実績も上々です、古くは1940年代後半のツール、そしてちょっと前だと小生も大好きマルコ・パンターニの活躍を支えたのはこのバイクです。
後はアレッサンドロ・ペタッキとか、ミケーレ・スカルポーニとか、ダミアーノ・クネゴなんかもウィリエールのバイクで戦績を上げてきました。
近年ではニキ・テルプストラ擁するトタル・ディレクトエネルジーやヤコブ・フルサング擁するアスタナに機材供給を行っています。
Wilierの新型エアロロード「FilanteSLR」2021年モデルの海外インプレ
CENTO10SLの概要
現在ウィリエールのハイエンドモデルはCENTO10 PROで、よりお買い得なエアロモデルはCENTO1Airとなっています。
ウィリエール全体のセールスの中でも17%を占めています。しかし、設計は6年前とやや時代にとり残され気味……(小生のバイクの設計は10年前ですが、何か?)
そこでラインアップを埋めるのが今回ご紹介するCENTO10SLです。
ハイエンドモデルと同形状の先進的なエアロ性能を105のリムブレーキ仕様で約34万円というお買い得プライスになりました。
勿論カーボンのグレードや積層はミドルグレードに相応しいものに変更されていますが、見た目はハイエンドモデルと一緒なのがミソです。
CENTO10SLの10のトピック
1.CENTO10SLはCENTO1の代わりにラインナップに入った
2.エアロなフレーム重量はサイズMで1190g
3.ディスクブレーキモデルだけではなく、リムブレーキモデルもあり(珍しい!)
4.発音はチェントディエチ(テンとかダサく読まないで!)イタリア語で110を表す、元のモデルがブランドの110周年記念モデルだったことに由来
5.タイヤクリアランスはリムモデルで28㎜、ディスクモデルで30㎜
6.リッチー製の新しいハンドル/ステムがアッセンブルされている
7.新しいハンドル「バッラ」はクリップオンタイプのエアロバーが使用可能
8.ヘッドセッドにはケーブル内蔵を可能にしつつ、スリムな形状を保つ新しい特許を取ったものを採用
9.ハイエンドモデルよりもねじれ剛性が高い
10.お値段は34万円から
やや重い、でも硬い
新しいCENTO10SLではハイエンドモデルのダウンチューブにあったDi2ジャンクション/EPSユニットを格納するための穴を排除している。
フレーム形状自体はハイエンドモデル譲りのNACA形状(涙滴型の後部を切り落としたいつものカムテール)でエアロ、風を切り裂きすぎるとそれが空気抵抗になるため、ある程度フレームに風をとどめたままにするようになっている。
驚いたことに、ハイエンドモデルよりもねじれ剛性が高い。具体的に何%高いとは言っていないものの、倍はするモデルより「硬い」。おそらくダウンチューブの電装系格納ボックスを排除したことが影響?
タイヤクリアランスは昨今の流れに乗ってリムで28㎜、ディスクで30㎜のワイドクリアランス化
重量は塗装後のサイズMで1190g、ハイエンドは990gなので200gほど重い。
スペシャのS-WORKS○○と○○ELITEの関係に近い。
UCI認証フレームの証、公認レースにも出れちゃいます。
エアロなハンドル周り
新しく採用されたリッチー製のステンマSLとバッラSL(ハイエンドモデルは無印のステンマ、バッラで完全内装を実現)もコストダウンに貢献している。
ステム一体型ハンドルの「アラバルダ」を使うのではなく、ステム下にカーボン製のワイヤー引き込み口を用意したステンマSLが完全内装の役割を担うことになった。
ウィリエールとリッチーと言う2つの象徴的なブランドの関係は「ランプレ」時代の共同スポンサーの頃から続いているのだ。
ハンドルバー「バッラ」は42㎝で320gと少々重めなものの、翼断面形状でエアロ、その上でステムクランプ部の両側には1インチ(3.5㎝)ほど円形部分があってTT/トライアスロン用のエアロバーが装着できるようになっている。
エアロバーを使わなくても、ライトその他を装着しやすいのが利点。
ケーブルルーティング
ステムの下の引き込み口からワイヤーが内装されるのはサーヴェロの新型「カレドニア」やORBEAの「オルカ/アヴァン」と同様。
ケーブル引き込み口と内装用のルーティングを有していながらもヘッドチューブは驚くほどスリム、そのわけは新しいヘッドセットにアリ。
通常のオーバーサイズコラム(1-1/4)を使用していながらも、新しいヘッドベアリングを採用、通常の50%のサイズのベアリングボールでスリム化に成功、似たようなイノベーションは3Tのレースマックスにも散見される。
イタリア色の濃いアッセンブル
アッセンブルはイタリア色強め、シマノコンポーネント/ホイールのラインアップもあるが、基本はイタリヤン、タイヤはヴィットリア、サドルはセライタリアのショートノーズサドル、ホイールは自社製の38㎜ハイトのカーボンホイールNDR38かシマノかを選べる仕様。
一応コンポーネントはシマノ/スラム/カンパから選べる上、シマノはアルテグラDI2/機械式アルテグラ/105のホイール違いで6種類、スラムはForceEtapAXSのノーマルギア/ワイドレンジの2種類(ホイールは一緒)カンパは機械式コーラスのホイール違いで2種類の計10種類のアッセンブル
カラーは2色
オーソドックスなブラック/レッドの組み合わせ、グラデーションがカッコいい
コチラはもっと明るいグロスレッド、イタリアらしいマスキュリンなイメージがグッド、色男ですな。
まとめ:色男なミドルグレードエアロロード
まさに「色男」という言葉がお似合いなミドルグレードエアロロードです。
ミドルグレードながらも完全内装も果たし、充実のラインナップなだけでなく、ねじれ剛性も高い。ユーザー&ショップフレンドリーな内装方式も相まって懐が広くもセクシーなイタリアンナイスガイに仕上がっています。
ホイールが選べるのもあって最初からいいものに乗れます。
初心者の最初の一台にも良いですし、ある程度スキルがついてきて~の乗り換えにも向いています。ハイエンドほどじゃないほど良い贅沢感と性能。
個人的にはエアロバー装着可能なのもあって、トライアスロンのオリンピックディスタンス/ミドルディスタンスにもおススメかと思います。