どうも、せんちゃんです。
来週に小生の弟の誕生日とUCIレース再開を控え、ソワソワしているところではありますが、サーヴェロからまたいい感じのバイクが登場しました。
その名もCaledonia(カレドニア)!
元ネタhttps://www.cyclingweekly.com/news/product-news/cervelo-caledonia-460297
サーヴェロのニューバイクはエンデュランス寄り?
エアロに一家言あるカナディアンブランド、サーヴェロの新作「カレドニア」はワイドなタイヤクリアランスを兼ね備えており、ケーブルの完全内装も叶えました。
そしてこんなエアロオールラウンダーみたいな見た目をしておきながら、エンデュランスバイクとパフォーマンスバイクの中間として位置づけられています。ウッソだろお前!?
ニューバイクの抑えておきたいトピック
・ラインナップは二つ、カレドニア5とカレドニア
・サーヴェロのRシリーズとアスペーロの中間に位置づけられている。
・タイヤクリアランスは34㎜まで、そして隠しフェンダーマウントあり
・安定性に重点を置いた設計
開発の経緯
ニューバイクは幾つかのルーツを持っている。
そのうちの一つがトロントの悪名高いラフな舗装路だ。
開発スタッフたちはこのバイクが要求する性能に達するまでRシリーズをベースにタイヤクリアランスを広げていった。
スタッフたちは彼らがこのバイクをグループライドやレースでのスプリントに耐えうるほど速く(チームサンウェブの選手たちはこのバイクをクラシックレースで使用する予定だ)且つラフな路面でも安定性を失わないように設計することが必要であると気づいた。
そのため、既に開発してあったグラベルバイク「アスペーロ」とオールラウンダー「Rシリーズ」の二つのバイクのエッセンスを一つのバイクにまとめることを考えた。そして、多くの人がこのバイク──安定性が高いながらもチームメンバーに置き去りにされないような──を求めていることを知った。
だから、このバイクが生まれたのだ。
このバイクはパフォーマンスロードとエンデュランスロードの中間に位置づけられており、この枠は長年サーヴェロ「Cシリーズ」が埋めてきたが、カレドニアはもっとパフォーマンス寄りのバイクになっている。
サーヴェロ、カレドニア:ジオメトリーとタイヤクリアランス
このバイクは「パリルーベ」のようなレースを想定して設計されている。このようなレースでは食い行くなハンドリングのバイクが勝者になるわけではない、高い安定性と落ち着いたハンドリング、コントロール性能を持ったバイクが勝つ。
例えば、Rシリーズに比べて、5~10㎜ほど各部が長く調整されている。BBの深さもそうだが、ヘッドチューブも延長され、安定性とフォークのトレイル値を伸ばし、ハンドリングをわざとスローにしてある。
このバイクを見て、サーヴェロ「S3」と似ていると感じた人は多いだろうが、その感覚は正しい。サーヴェロ社によれば、どのようなバイクであっても、エアロダイナミクスは外せない要素らしい。
cervēlo「S-series(S3)」の海外インプレ~高バランスの快速エアロモデル~
特徴的な「サーヴェロらしい」各チューブの形状はサーヴェロが有するチューブシェイプライブラリーから来ている。このライブラリーにはこれまでの設計の中でテストされてきたチューブシェイプが保存されており、ブランドの他のバイクにも応用されている。
しかし、このバイクのチュービングに関しては、エアロダイナミクスに優れていると同時に、快適性を高める必要があった。そしてサーヴェロ社は何か特別な「ギミック」を付け加えることは望まなかった。エラストマーやフレックスゾーンなどなど……
このバイクはアスペーロと同程度には硬いが、SシリーズやRシリーズに比べたら硬くない。そして、各パーツのデザインは2011年に一度だけチームが採用し、勝利したバイク「R3 mud」にインスパイアされている。
勿論、快適性はタイヤによるところが大きい。最大で34mmのタイヤクリアランスがある。完成車状態では30㎜のタイヤがアッセンブルされて届く。
また、ジオメトリーの自由度を持たせるため、ヘッドキャップは7㎜から22㎜と幅広いサイズが用意されている。
サーヴェロ:カレドニア フロントのインテグレーテッド
ハイエンドモデルの「カレドニア5」の大きな特徴は完全にインテグレーテッドされたフロント部にある。AB-09ハンドルの下部にあるルートを通ってステム、ステアラーチューブの中に引き込まれていく。
そして、内装の方式が同ブランドの中では革新的だった。
Sシリーズのバイクがテンションロッドとクイルステムを用いていたのに対して、このバイクはフォークコラムをD型に調整し、そこからケーブルを引き込んでいる。
そのため、ステム、ハンドルのポジション調整は容易だ。スペーサーも最近はやりの分割型を採用している。
サーヴェロと「リザーブ」ホイール
カレドニア5のラインナップとホイールのアッセンブルは沢山ある、ENVE、ZIPP、DTスイス、アレックスリムズ……
が、一番の注目は「リザーブ」ブランドのホイールだろう。実質上のインハウスブランドと言っていいが、MTBで有名な「SANTACRUZ」との協業によって生み出されたのが35㎜のモデルだ、近いうちに50㎜のモデルも登場するらしい。
カレドニア5と無印カレドニアの違い
両方とも同じカーボンファイバーで出来ているが、違いとして、カレドニア5がD型シートポストとAB09ハンドルによる完全内装を成し遂げている一方、無印カレドニアは丸形のシートポストとハンドルを採用していることにある。
そして無印カレドニアはトップチューブに「ベントーボックス」を備えている。
フレーム重量
カレドニア5でフレーム1031gのフォーク432g、二つのモデルでの重量の違いは大体100gほどになるとか。
気になるお値段
カレドニア5
デュラエースディスクDi2はENVESES3.4とコルサコントロールをアッセンブルして9699£≒1319360円
SRAM REDAXS はZIPP303Sとコルサコントロールをアセンブルして9299£≒1264849円
SRAM FORCEAXS はサーヴェロのインハウスブランド「リザーブ」の35㎜ハイトのカーボンホイールとルビノプロをアセンブルして6399£≒870391円
アルテグラDi2はFORCEAXSモデル同様のホイールにルビノプロTLRを搭載して5799£≒788894円
フレームセットは3999£≒544000円でラインナップは4色!
無印カレドニア
アルテグラDi2 にDTスイスE1850 、ザフィーロプロで4199£≒572650円
アルテグラにDTスイスE1850、ザフィーロプロで3399£≒462858円
105にDTスイスE1850 、タイヤは不明で2799£≒381061円
まとめ、やっぱり高い! でも欲しい……新時代のエンデュランスバイク
設計思想的にはSCOTTのFoilなんかに近いじゃないんですかね、なかなか人気が出そうな感じがしますが、いかんせん「高い」です。
でも欲しい……
適度な硬さでありながらも快適で脚を残しつつスプリントで勝てる、そんでエアロ、なんてバイクはかなりいいんじゃないでしょうか。日本でも人気が出そうな気配がビンビンします。ただ、日本だと路面が綺麗な分、普通のロードでも十分なんですよね、それこそクラシックレースでも走らない限りはいらんもんも多いですからな。